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from: 庵主さん

2013年12月20日 21時07分28秒

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NHK Eテレ12/22(日)友枝昭世『清経』放映

来る日曜午後、喜多流シテ方人間国宝友枝昭世師の能『清経』が放映されます。◆「国宝能舞台で一期一会の舞」http://p.tl/Vkerチラシ画像htt

来る日曜午後、喜多流シテ方人間国宝 友枝昭世師の能『清経』が放映されます。

◆「国宝能舞台で一期一会の舞」
http://p.tl/Vker
チラシ画像
http://nobunsha.jp/img/resize0321.jpg

・NHK Eテレ
・平成25年12月22日(日)
15:00~16:30
能『清経』 シテ 友枝昭世 ワキ 宝生閑 他
仕舞『砧』 片山幽雪

現存最古の能舞台、西本願寺北能舞台(国宝)にて、16年ぶりに演じられる能です。能楽ファンにとってひいきの役者さんは人それぞれでしょうが、今代表的な能楽師を一人あげるとすれば、おそらく多くの人が指名するに違いない、現代の名人友枝昭世。ワキ方の第一人者宝生閑をはじめ、6人の人間国宝が一堂に会する、とても贅沢な今年最後で最高の舞台となりました。

世阿弥作、修羅能の名作『清経』。庵主が記憶する限り、テレビでの放映は平成の代になってからはなかったかもしれません。
世阿弥が平家物語を題材として、新たな能の一分野〔修羅能〕を創作するまで、武人が活躍する戦の能は、さほど面白いものとは考えられていませんでした。

よくすれども、面白きところ稀なり。さのみにはすまじきなり。
(世阿弥『風姿花伝』第二物学條々 修羅)

しかし、源平の名のある武者をシテとし、花鳥風月を飾りとして作能すれば、なにより面白い演目となろう、と世阿弥が筆を自在にふるい、数々の名作修羅能が生れたのです。

修羅能を演じる上で最大の難所は、ともすれば「鬼の振る舞い」となり、また逆に「舞の手」となってしまうこと。このいずれかにかたよってしまうと修羅能として成立しない、と世阿弥はいいます。しかし、作中に〔曲舞がかり〕があれば、多少舞の手が入っても修羅能として面白く演ぜられよう、とも付け加えています。能以前の民間芸能曲舞を観阿弥が能に取り入れ、この部分が〔曲舞がかり〕とよばれるのですが、今日の能の主要部分である〔クセ〕にその面影が残されているのです。

能『清経』では、クセの部分が〔舞グセ〕となっている。シテは地謡にあわせ、立って舞うのです。ここで主役清経の入水シーンが再現され、この能の最大の見どころとなっています。

友枝昭世師の舞に魅せられているファンは多いはず。『清経』のこの難しいクセを「鬼にならぬよう」「舞にならぬよう」、名人ならではの仕立てで存分に演じてくれるのでは、と楽しみでなりません。
師走のあわただしさを忘れ、名人の名作能の世界にしばし魂を遊ばせてみてはいかがでしょうか。

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from: 庵主さん

2013年12月24日 10時26分20秒

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能鑑賞の核心をつくご質問だと思います。

1回能を見て、100%理解できる人はおそらくこの世にいないと思います。
能は「わかるものではない」と、能目利きの白洲正子も結論づけています。


もちろん、楽曲それぞれの制作意図はあります。
『清経』ならば、柳ヶ浦で入水した、青年武者清経の無念さがテーマとなっています。

また、シテ個人による演技のポイント、どの部分をどう観客に伝えたいのか…
は人により、まったく違ってくると思います。
『清経』の場合、妻が送り返した遺髪についての恨み(個人の)、または壇ノ浦で
滅びた平家の恨み(一門の)をどのように重み付けて表現し分けるか…など。

観客が、どの部分に注目して、どのように面白く思い、感動するかは
演じる側よりも、さらに自由です。逆に一曲眠り続けるのも、自由。

ちなみにぼくは30年前、初めての能体験で、囃子と謡、能の音楽に
まず釘付けとなり、魂を奪われました。
そこから徐々に、舞や振り付け、舞台構成、面・装束、原典・能の歴史など、
さまざまな面白さ・鑑賞方法を発見していきました。

見る人の知識・経験にあわせ、「知れば知るほど面白くなる」。
これが、能が700年近く、人々に愛され続ける秘密ではないでしょうか。

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