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  • from: 21世紀さん

    2009年06月28日 08時51分43秒

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    マル激トーク・オン・ディマンド更新しました

    マル激トーク・オン・ディマンド更新しました。

    http://www.videonews.com

    ■マル激トーク・オン・ディマンド 第429回(2009年06月27日)
    意味のある政権交代を実現するために
    ゲスト:山口二郎氏(北海道大学教授)

    <プレビュー>
    http://www.videonews.com/asx/marugeki_backnumber_pre/marugeki_429_pre.asx
    マル激トーク・オン・ディマンド更新しました。

    http://www.videonews.com

    ■マル激トーク・オン・ディマンド 第429回(2009年06月27日)
    意味のある政権交代を実現するために
    ゲスト:山口二郎氏(北海道大学教授)

    <プレビュー>
    http://www.videonews.com/asx/marugeki_backnumber_pre/marugeki_429_pre.asx

     麻生首相は25日、記者会見で解散の時期は「そう遠くない」と述べ、解散総選挙が近
    いことを仄めかした。早ければ7月2日の衆議院解散も取り沙汰されている。しかし、内
    閣の支持率は依然として低落傾向が止まらない。雑誌などの選挙予想を見る限り、どう
    やら政権交代が現実のものとなりつつあるようだ。
     これまでマル激では、民主党の政策を詳細に検証し、政権交代後の政権を展望する企
    画を何度か行ってきた。今回は日本で事実上半世紀ぶりとなる「政権交代」そのものの
    意味を考えた。
     1996年の旧民主党結党時から党のブレーンであり、政治学者として政権交代を研究し
    てきた北海道大学の山口二郎教授は、政権交代本来の意味を考えれば、半世紀にわたり
    それが無かった日本に、今どのような弊害が生じているかがありありと見えてくると言
    う。
     もともと日本が採用している議院内閣制は、三権分立ではない。立法府の代表が行政
    の長を兼ねるため、立法府が強くなりすぎる危険性がある制度だ。しかも、人間や人間
    の作る組織は必ずまちがいを犯す。権力を手にすれば、いずれ腐敗し、時代への適応力
    を失っていくことは、歴史が証明している。
     また、一つの勢力が権力の座に長くあると、行政や既得権益を持った団体や事業者と
    の間に癒着関係が生じる。その癒着故に、必要な改革が行えなくなる。
     そうした人間の不完全さや腐敗や堕落から政治を救い、立法府の暴走や閉塞を防ぐた
    めに、政権交代は民主主義のシステムにもともとビルトインされた機能だった。
     しかも、日本では裁判所とメディアという、本来は権力の暴走をチェックするはずの
    機関が、ほとんどまともに機能していない。このような日本固有の問題もあると山口氏
    は指摘する。
     つまり、早い話が、日本ほど政権交代を必要としている国はないにもかかわらず、そ
    れが実質的に半世紀もの間、一度も起きなかったことが、今日本が抱える様々な問題へ
    とつながっているということだ。
     確かに冷戦構造下の日本は、政権交代を必要としていなかったという説に一定の合理
    性はある。日米同盟、軽武装に経済発展至上主義。これは、戦後、そして冷戦構造下の
    日本にとって唯一の選択肢でもあったし、また日本人の大半もその選択に異論はなかっ
    た。
     16年前に一度、短い政権交代があったが、あれは自民党の一部が離党して野党と手を
    組んだために起きた、言わば擬似的政権交代であり、有権者が主体的に別の勢力を選ん
    だ本当の意味での政権交代だったとは必ずしも言えない。その証拠に、8勢力による連立
    政権は理念や政策も共有しておらず、8ヶ月で空中分解してしまった。
     しかし、政権交代は同時に、政策の選択でなければならない。欧米ではこれまで、再
    分配政策の度合いの多寡で、左右の陣営に勢力が分かれ、政権交代を繰り返してきた。
    平等を重んじ、貧富の差を縮めるために富の再分配を強調するのが左派で、政府の介入
    の行き過ぎを警戒し、より市場や個人の自由に任せるのが右派という選択が、概ねどの
    国にも存在した。
     しかし日本では、自民党が「寛大な保守」(山口氏)という、本来は右派的な立場に
    ありながら、実際には公共事業や補助金を通じた左派的再分配を積極的に行ってきたた
    め、右と左の対立軸が明確にならなかった。しかも、日本では1980年代まで社会党が、
    社会主義イデオロギーの旗を降ろさなかったため、政権選択の現実的な選択肢になれな
    かった。自民党は一度は小泉改革で再分配政党の看板を降ろし、新自由主義的保守路線
    をとったが、それ以後構造改革路線は微妙に修正してきている。
     一方民主党も、当初は政党のアイデンティティが捻れていたと山口氏は言う。当初民
    主党には社民党的再分配派と自民党以上に新自由主義的な政治家が混在し、それは今も
    変わっていないが、小沢一郎氏が代表に就任して以来、民主党は新自由主義から再配分
    へ明確に路線を切り替えたと山口氏は言う。自民党内は、小泉改革の評価をめぐり一枚
    岩ではないが、基本的には自民党の自由主義路線と民主党の再分配路線の対立軸がある
    程度はっきりと顕在化したため、次の選挙は、壊れかけた日本の社会経済システムをど
    のような方法で立て直すかをめぐる路線選択の選挙になったと、山口氏は言う。
     仮に民主党が政権を取ったとしても、民主党が自らの歴史的役割を正確に認識し、そ
    れを確実に実行できなければ、政権交代が自己目的化してしまう危険性もあると、山口
    氏は警鐘を鳴らす。
     また、より大きな問題は下野した後の自民党だ。自民党が野党に落ちた時、政党のア
    イデンティティを持ち続けることができるかどうか。また、その場合、自民党のパー
    ティ・アイデンティティは中川秀直氏らが主張する構造改革路線なのか、麻生首相や一
    部の穏健派が主張する安心・安全、中福祉中負担路線になるのか。自民党が党の力を再
    結集できない場合、今度は民主党による長期独裁の危険性も出てくる。日本の議院内閣
    制は、本来は立法府の独裁こそ、もっとも警戒しなければならないシステムなのだ。自
    民党は日本における「健全な保守」とは何であるかの議論、つまり日本において「保守
    政党が保守しなければならない価値とは何か」の議論から始める必要があるだろう。
     政権交代が現実のものとなった今、政権交代を意味のあるものにするために、アメリ
    カやイギリスの政権交代との比較を交えて、政権交代にわれわれが何を求めるべきかを、
    山口氏と議論した。


    <今週のニュース・コメンタリー>

    ・政権交代前にクローン牛・豚を安全と判断?
    ・メディアの関心は解散だけ
    ・またぞろ政治とカネ問題が吹き出す
    ・バス代が出ない裁判員制度から見えてくるもの
    ・米最高裁 DNA再鑑定不許可の理由とは


    <関連番組>

    ■マル激トーク・オン・ディマンド 第263回(2006年04月14日)
    小泉×小沢で日本の政治はどう変わるのか
    ゲスト:山口二郎氏(北海道大学教授)

    ■マル激トーク・オン・ディマンド 第172回(2004年07月12日)
    この参院選でわたしたちは何を選択したか
    ゲスト:山口二郎氏(北海道大学教授・政治学)

    ■特集・民主党政権を展望する

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