2009.8.27 01:03
　政府・与党は２６日、衆院選後の特別国会を９月１５日に召集する方向で最終調整に入った。民主党の鳩山由紀夫代表は政権交代が実現すれば、９月下旬の国連総会に出席する考えを表明しており、政府・与党が配慮した格好だ。特別国会は数日間で閉じる見通しで、新首相の所信表明演説は秋以降にずれ込みそうだ。

　特別国会は憲法５４条で衆院選から３０日以内に召集することが定められている。選挙の結果、民主党政権が誕生しても、麻生内閣が召集日を決めるが、政府高官は「民主党政権になれば、民主党の意見も聞かないといけない」と指摘。事実上の話し合い召集となる。

　鳩山氏は、衆院選で勝利した場合、９月１５日からニューヨークで始まる国連総会の気候変動首脳会合（２２日）に出席し、２４日にも一般討議演説を行う考えだ。２５、２６両日に米ピッツバーグで開かれる金融サミットにも出席する。

　このため、民主党は１５日召集予定の特別国会を首相指名や新議長選出など必要最低限の日程にとどめ、１８日にも新内閣を発足させたい考え。新首相は所信表明演説を臨時国会冒頭に先送りし、ただちに訪米する予定だ。外交日程と並行して、補正予算凍結法案の取りまとめや、平成２２年度予算の編成作業に取りかかる構えだ。