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  • from: 21世紀さん

    2012年01月21日 20時16分31秒

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    【溝口敦の斬り込み時評】

    吉本興業 島田紳助復帰に怪しい元警察官をリクルート
    【政治・経済】 Share 2012年1月16日 掲載
    溝口敦の斬り込み時評(65)


     吉本興業の大崎洋社長が4日の記者会見で島田紳助について「いつの日か、私たち吉本興業に戻ってきてもらえるものだと信じております」「私たちは彼の才能を惜しむものであります」などと述べ、世間から総スカンを食らった。
     実際、吉本は何を考えてるんだと小首をかしげざるを得ないが、吉本は島田紳助の復帰実現に向け、着々と準備を進めている。
     沖縄逃亡時に紳助を庇護した一丸秀信氏といえば、那覇に本社を置くキャバクラチェーン、㈱RJ(アールジェイ)の代表者で、沖縄のキャバクラ王といわれる。吉本興業はこの一丸氏を吉本に部長で迎え入れようと根回し中らしい。
     一丸氏は兵庫県警に在職していた元警官である。暴対畑を歩み、一部に警察署長にまでなったと伝えられるが、これは完全な誤伝である。
    「兵庫県警には一丸という姓を持つ者が何人かいて、署長以上に出世した人もいる。それと混同したもので、一丸秀信氏は在職時、目立たず、もちろん署長も経験していない。県警の一丸はほとんど大分の出身者だ」(兵庫県警関係者)
     一丸氏は兵庫県警で主流を歩まず、警察と暴力団の間に立って、こっそり蓄財したとされる。が、実際には退職して九州、沖縄でパチンコホールやカードの現金化商法で小金を貯め、沖縄のキャバクラで成功したらしい。
     かつて吉本が主催していた女子プロレス団体を買い取って大崎社長と知り合い、05年には、映画「晴れたらポップなボクの生活」で大崎洋の企画、一丸秀信の製作統括という結びつきとなった。
     警察—暴力団の複合体じみた一丸秀信氏が吉本の部長職に就き、島田紳助復帰の原動力になるとすると、相当うさんくさい話である。一丸氏はすでに吉本の芸人や民放の紳助担当プロデューサーなどを率いて、体制固めに入っている。
     大崎社長は会見後、紳助は「法律に触れるようなことはしていない」と開き直ったが、紳助と暴力団幹部との交際を見るかぎり、現在施行されている暴力団排除条例で「密接交際」と確実に烙印を押されよう。
     紳助は山口組系極心連合会・橋本弘文会長を大恩ある人とあがめ、橋本会長と交際を断つとは言わなかった。
     警察は紳助騒ぎの後、芸能人をひとりとして挙げず、そのため大崎社長はうちだけ貧乏くじを引いたと思ったのだろう。しかし紳助の場合、その交際は過去形でなく、現在進行形なのだ。その復帰のキーマンに元警察官とは考えたものである。警—暴複合体が暴排条例を空洞化する危険さえ感じる。

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