本当に距離感を失うトレッキングです。日本では到底見る事ができないような距離にあるものが、空気がとてもきれいなことと水蒸気が少ないことで本当に近くに見ることができます。
それと写真で表現出来ないものがあります。この高原に吹き上げてくる風が爽やかで美味しい事！「もう疲れた！ワォー最高！」の繰り返しの言葉を連発して歩きました。

私の旅は、国内国外問わずに、植物特に蘭に関わる旅がほとんどです。楽しみたいことがあっても、植物などの用事を組み入れての旅です。それ以外は、本当に数えるくらいです。そのわずかな蘭と無関係な旅のひとつが北インドの奥地の約２週間のトレッキングの旅でした。ここは東が中国、南にパキスタンで北にカラコルム山脈に隣接したところです。
...ニューデリーからレーに着き滞在しました。ラダックの主都レーですら標高3,500ｍです。
ここで、高所順応しカルギルを経てそしてザンスカールにきてここでキャラバン隊を組ん頂いて、交通手段の馬に乗り、各地のトレッキングコース目指しての旅でした。
一つの目的地に着くとそこからは歩き、歩きのロングコースです。標高5,000ｍを越える峠を幾つも越えての旅で疲労と反比例した素晴らしい景色の連続でした。夜は夜で美しい満天の星空に感動した毎日で、そして、そんな旅の終盤でのこのワンラ峡谷でのトレッキングでした。
ワンラ峡谷では常に景色に圧倒され続け、しかも終始恐怖の状態でしたのトレッキングでした。
下からの川の流れの響き、上からのゴロゴロ、ガラガラの落石の音。異世界にまぎれ込んだ事を後悔しながらの歩きでしたが、この世界から離れる時、「二度と訪れる事が出来ないかもしれない世界を、もっと堪能したかった！」と段々と後悔が始まりました。

「Wondering」と言うタイトルを付けました。
静寂の中に一人じっとしている人がいました。何を見ているのだろうか？考え事をしているのかな？親は？家族は？好きな人は?生活は?いつの間にか私は、その人のことを考えていました。他の人のことを考える、いいえ考えることが出来る時間と空間の旅って素敵ですね。カンボジアでの旅の一端でした。

呼吸するのももったいない！そんな景色です。
カンボジア・タケオ県（地区）のプノンティソルの頂上からでした。偶然のしかも最高に素敵な場面に出会いました。時を惜しんで必死で撮りました。この景色を堪能したのは、その後しばらくしてからでした。

なぜ？こんなタイトル？「ハッピー・モーニング」！

ラオスのビエンチャン郊外の小さな村の近くで会った少女との挨拶での表情です。

私は、早朝から歩き周ったので疲れました。ですから、少し休息をとるため木陰で腰を下ろして休んでいました。

ところが、通りすがりの少女がわざわざ近づいて挨拶をしにきたのです。優しい表情でした。間違わないで下さいよ！物乞いではありません。挨拶して私が大丈夫かどうか尋ねてくれたのです。もちろん、「大丈夫ですよ。」と答えました。そして少女は安心してこの表情です。

私はこの写真がとても気に入っています。どうですか良い表情でしょう！あなたは御覧になってどんな感じがしますか？私は、「爽やかな気持にさせてくれてアリガトウ！」って感じでした。ですから、この朝はやはり、「ハッピーモーニング！」