皆さんは、サラワクという地域を聞いた事がありますか？ボルネオ島の北部のボルネオ・マレーシアの３分の２を占める広い地域です。そしてそのサラワク州の州都がクチンです。

このクチンは、私が最も好きな都市の一つです。この街は、１８００年代半ばにイギリス人・ブルックが王（ラジャ）として王国を建て東南アジアとしては珍しい白人の王国がしばらく続いた街です。今でも街の所々に王国時代に建てられたコロニアル建築が残り歴史を感じさせてくれます。

街の真ん中をサラワク川がゆったりと流れ、北岸と南岸を渡し舟が数多く行き交う。北岸にはコロニアル建造物が多く建っている。マルゲリータ砦は本当にその姿が絵になる。

クチンは本当に美しい街です。大きな町だが、せま苦しく感じられない。広い平野に高い建物がなく緑の中に街があるという感じです。だから空がとても広く感じます。遠く真北に突き出たシパン半島にあるサントゥボン山の素晴らしい姿が丸見えです。

ところで、クチンは、たまたまマレー語で「猫」という意味と一緒です。だから、街のあちらこちらに猫のオブジェが見られ、街の北部に猫博物館があったり、猫祭りも開催されます。

街の中央のサラワク川のほとり、ホリディ・インやヒルトン前からのウォーターフロントを散歩してみませんか！これぞクチン！これぞボルネオの街！を感じます！夕暮れともなればメルヘンチックとロマンチックを感じさせてくれる長〜いウォーターフロント・ロードです。