「こんばんは」
> ご近所からボリボリキノコをいただきました。
> 一部をみそ汁にして美味しくいただきましたが，秋に逝ってしまった友を思い出しました。
> 彼女は50代半ばの気丈夫な方で，ガンが肝臓からあちこちに転移して， 余命幾ばくもない事を自らワタシに話してくれました。
> ある水曜日の午後，点滴をしているワタシのベットの傍に病衣で来て， 今度の週末は天気が良さそうなので外泊をする予定だといいます。
> 何故かと問うと，来年はきっと行けないと思うので最後のキノコ採りに 行ってきたいというのです。
> びっくりして，◯◯Dr とよく相談をしてから出かけるんだよと明るく 諭してその日は別れました。
> 次の週の水曜日に，手にデパートの紙袋を持った彼女がやってきました。
> はいと云って渡された紙袋の中を見ると，ボリボリキノコがビニルの袋に入っていました。
> そして，薄塩にしてあるから食べる時には塩出しをしてね，と言うのです。

> ワタシは，彼女が命がけで採ってきたボリボリをわざわざ持ってきてくれたのだと思うと，流れ出る涙を堪えたくしゃくしゃ顔で笑顔を作り， ありがとうと頭を下げるのがやっとでした。
> 彼女は白いものが降ってきた，その年の初冬に帰らぬ人となりました。

> ボリボリキノコのみそ汁を食しながら，こんなことを思い出し咽喉を 詰まらせた 米つきバッタ でした。


　　合掌,読んでいて涙が滲んできました。
　　人は必ず死ぬ法と知りながらも、宣告され、又は悟った時
　　の当人の気持ちは他人には計り知れぬものがあると思います。
　　そして周りの人も・・・。
　　このようにお思いになったら如何でしょう
　　　　「彼女は最後に好きなことが出来て
　　　　　幸せだった」と。
　　人生の先輩に対して大変失礼かと思いましたが、
　　どうしても記したかったものですから、ご容赦のほどを。