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  • from: orimasaさん

    2009/02/05 11:32:58

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    日本周遊紀行(144)隼人 「薩摩隼人」



    薩摩地方は、中央政府(権力者)との抗争が古代より近代に至るまで変わらない・・、

    645年の「大化の改新」の後、中央政府は土地私有を禁じ、地方豪族の所有する土地や人を開放して中央政府の管理下に置くとした。 所謂、「公地公民制度・班田収授制度」を採用する。 班田収授法(はんでんしゅうじゅのほう)とは土地制度と税の仕組みのことで、日本の律令制の根幹制度の一つであり、概ね、租税として田から採れた稲の約3%を収めることとした。
    大和朝廷と隼人族との戦いは、蝦夷のアイヌの抗争と同様、西南端においての稲作奨励の戦であり、制度を設けて稲作による米の収税を行うのが主目的であった。又、北方民族と南方系の人種との争いでもあった。
    隼人族は大和朝廷への降伏条件として、交代で一定人数が中央政府の雑役に服す義務を課せられ、大和朝廷の門衛や行列の供人、兵士といった役務に就いている。 又、土地制度による納税義務を果たせない農民たちは中央政府の衛士(兵隊)など、労働力で補うようになっていた。 こうして、隼人族は大和民族と次第に“同化”してゆくことになる。 この時期、朝廷等に仕えることになったのをきっかけに多数の隼人族(大隈隼人)が近畿地方に移住していたという。これらの隼人族を「畿内隼人」と称し、丹波、近江、大和の国に移住したといわれ、特に、大隈隼人の移住の地は山城国綴喜郡大住郷(京都府京田辺市大住)で、大隈隼人が移住し荘の名を付けて「大住」としている。
    然るに現在、北海道でアイヌ民族は存在するが、隼人民族は存在しないという。(元々、隼人族と大和族は同一民族という見方もあるが・・、)
    因みに、班田収授制度はやがて鹿児島県だけでなく九州全体に広がり、当時の名残の院や別府といった地名が多く見られるようになる。又、班田収授制度に拘束されない開墾田はやがて荘園の発達へと繋がっていくことになる。

    律令国家である朝廷を中心とする安定した平安期も、中期には東国では「平将門の乱」が起こり、将門謀反の報はただちに京都にもたらされる。また同時期に西国では「藤原純友の乱」の報告もあり、中央政府軍対地方反乱軍の武士団間の抗争が起こって朝廷側は驚愕する。 この頃より律令制度の崩壊が起こりはじめ、武士団が台頭するようになり、中でも平忠常の乱が起こって源頼信が平定するという、源平両氏の兵(つわもの)が歴史の表舞台に現れることになる。 
    その後、平安末期には保元や平治の乱が起こり、源氏(源義朝)や平家(平清盛)の武士団が台頭し、貴族中心の社会が目に見えて衰退してゆくことになる。
    九州・薩摩地方でも平安末期の源平の争いでは平氏側の薩摩は苦杯をなめ、新興・源頼朝の「鎌倉」の勢力下に入る。 この時、日向・薩摩地方は、鎌倉より派遣された「島津氏」によって支配されることになる。(詳細は後報) 
    島津氏は、室町期は中央の南北朝の動乱に巻き込まれ、戦国期は豊臣秀吉軍と地元で直接対峙するが、講和して領土は安堵されている。 しかし、関が原では西軍に組して徳川家康と対立し、敗戦の憂き目を見るが、その後、徳川家康と硬軟とりまぜての交渉で薩摩藩・本領(77万石)は辛うじて安堵される。 関が原での島津兵の剛強ぶりを知る家康は無理押しして内政が混乱することを恐れ、島津とは妥協したとされる。 比較して・・、毛利藩の10州から2州への減封に比べると島津の本領安堵は大成功であり、それにしても、凄まじい島津の戦いぶりに家康は驚くばかりであったという。 しかしこの為、江戸期においては勃興する江戸・徳川政権下、薩摩は忍従の時代を強いられるのである。 
    しかし「薩摩隼人」は、この忍従の時代を経て江戸末期には、遂に日本国の中枢に躍り出ることになる・・!!。 薩摩地方は、こうした中央政府(権力者)との抗争が古代より近代に至るまで変わることはなかったのである。
    薩摩地方、薩摩隼人そして島津氏については、この後、おいおいと述べます・・!。

    次回は、薩摩・島津氏


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