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  • from: 庵主さん

    2011年03月05日 21時21分53秒

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    『山上宗二記』の真実 第四回

    『山上宗二記』各段落の概略をまずはご紹介しましょう。

    【序】
    利休、宗二の侘び茶の祖、珠光流茶道成立の歴史が説かれる。室町幕府歴代将軍、足利義満・義教・義政等により、天下の財宝、美術品が蒐集され、いわゆる東山御物が形成された。これらの鑑定、管理を任ぜられていた同朋衆、能阿弥により、将軍義政が村田珠光と茶の湯を初めて知り、これに親しむ。やがて茶の湯が将軍家になくてはならぬ重要な催事、嗜みとなっていく過程が述べられているのだ。

    【珠光一紙目録】
    大壺の次第より、葉茶壷三十四種をあげ、それらの鑑定と由来を明らかにしている。以下、同様に、台、天目、茶碗、釜、水指、香、墨蹟など、古来より当代までの名物を中心に、総目録を展開、各個に評価する。

    【茶の湯者覚悟十体】【追加十体】
    当段落は、『山上宗二記』の中心とも呼べるもの。茶人すなわち求道者としての厳しい条件、必要資質、覚悟が、それぞれ十ヵ条にわたって述べられている。

    「茶の湯者覚悟十体」では「上を粗相に、下を律儀に。これを信念とする」、「茶の湯者は無能であることが、一芸となる」など、具体的な修行の心構えを記述。他の茶書にみられるような観念的・文学的表現は排除され、あくまで客観的・実践的な指導要綱となっているのが眼目といえよう。
     「追加十体」は、紹鴎が付け加えた項目と考えられているが「目明き」「点前」「客の心得」など、よりくわしく十ヵ条を追加。ここで、茶席のもっとも重要な概念とされる「一期一会」のことばが、初めてあらわれる。井伊直弼『茶湯一會集』が出典とされることもあるが、この言葉の初出はあくまで『山上宗二記』である。

    【茶の湯者の伝】
    名人は名人、下手は下手、と宗二の斟酌なしの各時代茶人評価が開陳される。

    【師に問い置いた秘伝と拙子の注】
    紹鴎・引拙・利休の茶風を評し、師利休の風を「はや冬木なり」と讃嘆している。
    以下、「茶室の事」「材木」「玉カン八軸の讃」「道守君の補注」と続く。

    【別本宗二記 奥書】
    「宗易流数寄の仕方という秘伝を、ただひとりに相伝する」とある本項目は、とくに当世ばやり、利休好みの茶道具解説、茶の湯上手の十ヵ条、大事の十ヵ条、老年の利休茶の風と続き、短いながらも師から愛弟子のみに相伝された、非常に重要な内容をもつ奥書となっている。

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