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  • from: orimasaさん

    2008年08月30日 09時23分59秒

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    日本周遊紀行:【あとがき(1)】


    日本周遊紀行:【あとがき(1)】

    先ず、「脳」の話から・・、
    <font size="2" color="#0000FF">巻末になって突飛で、唐突であるが・・、旅や旅行とは無縁に思える「脳」の話からであります・・。
    執筆(・・とはいってもP・C上のことであるが)の最中に養老孟司氏の「バカの壁」を読んで見た。 なんでも近頃の超ヒット作品で300とか400万部を売ったとか言われる本である。そして更に最近、春山茂雄氏の「脳内革命」という書をペラペラとめくる機会もあった、これらが理由によるのかもしれないが・・?。

    最近の社会現象ともいえる人間関係においてよく「切れる、きれる、キレル・・・」という現象が言われる。そして極端で、その最たる例が親の子殺し、子による親殺し、兄弟間、夫婦間にもそのような凄惨なニュースが巷に時折視られる・・。
    極く最近では、「通り魔」などといって、無差別殺人なるものも起きているようだが・・・。 これらの例は、右脳の働きが相当鈍くなっているか、全く機能しなくなっているといわれる。
    脳は、大人に近ずくに従って右脳から次第に左脳へ移行してゆき、特に熟年になってくると右脳は休眠状態に陥るともいわれている。 
    つまり、ある種の思考や行動が凝り固まって、変化に対応することが困難になりつつあり、しかも、これらを敬遠する傾向になってしまうということらしい・・。

    「バカの壁」とは、「人間だからこうだろう」という「常識」を脳生理的に、脳と心の関係で解説しているもので、その常識の壁を突破する方を暗示させてくれる著である。 
    師曰く、「最近の学生(大学生)は授業を真剣に聞かなくなった・・」と述懐している・・。共通するのは物事に対する考え方が浅いこと、自分・他者に対して我慢が足りないこと、等々を傾向としてあげている。
    人間として、ベーシック的なことが欠如しているのもバカの壁のせいだと嘆いている・・。 これらは、先に記した人間関係における「キレル」という現象に相関性があるようでもある・・。

    養老孟司は、時折テレビなどで拝見したりするが、そのソフトな語り口にも人柄が現れて好感が持てる一人である。 医学界の解剖学者であるが、大学教授で科学者で哲学者でもある・・。 
    彼は、バカの壁の前に「唯脳論」をも著している・・、言語、意識、心はもちろん文化や伝統、社会制度など人のあらゆる営みは脳という器官の構造に対応しているという考え方である。

    又、春山氏の脳内革命は、脳の生理現象を示し、それに合わせた養生の仕方を表したものであるが、両著とも、その後の「脳トレーニング」、「右脳を鍛える・・・」などの脳に関する書物のブームの先駆けをなしたものでもあるといわれる。
    普通の人間の脳は、本来持っている能力(脳力)のわずか3%位しか使っていないとも言われる。 それは、記憶容量が小さいため短期的に記憶するが、一方でどんどん忘れていくからだという。 これらは左脳の働きなのであるが、残りの97%は休止しているという・・、つまり、そのキーワードの一つが「右脳」だともいう。

    子供たちの頭の中はいつもイメージに満ちあふれ、子供たちの能力は大人の理解を越えているという・・。 尤も、大人になっても左脳人間型と右脳人間型の両タイプがあるといい、2 種類に分類することもできるという。
    一般に、左脳の働きは、論理・常識・言語を司り、普段の人間は左脳を使っているという・・。
    又、左脳が右半身、右脳が左半身を支配しているともいわれ、左脳の機能が損なわれると右半身が思うように動かなくなったりもするらしい。
    現代人は左脳の方がやや大きく、手や足が右利きということは、脳の左利きに関連があるとも言われている。
    一方、右脳の働きは感性、独創性、大量の記憶を司るといい、極論すれば、左脳の 100 万倍の記憶能力があるとも言われるが、その潜在能力を発揮できている人間は殆どいないという・・。 
    脳内革命の春山氏に言わせれば、右脳を活発にしている文科系の人は、長生きするというデータもあるともいっている・・。

    又、最近テレビで人気の脳学者「茂木 健一郎」の、人間の脳に関してのユニーな発言も面白い。 彼は「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードに、脳と心の関係(心脳問題)を研究している。
    NHKの人気テレビ番組「プロフェッショナル (仕事の流儀)」のパーソナリティーを務めていてお馴染みであろう・・。

    一般に「右脳型」の人の特徴として可能性を感じ取る、先見性がある 、新しい考えを思い付く、不可能に挑戦する 、創意工夫を施す、予測不能の状況にも対応できる人・・と、経営者型人間を指している。
    いずれにしても、右脳は人間本来の情緒性、感受性、夢想・連想、創造性、記憶性等を司る極めて重要な働きをすると言われ、右脳を活性化させるには、既存の概念に捉われないフレッシュな感覚を常に心がけるべきで、その為には自然への回帰、未知への挑戦を説いているのである・・。


    さて、能書き(脳書き)が長くなったが、旅に出て、絶景に触れたり、新しい見聞をすることによって、心身ともにリフレッシュされる。 
    感性である「右脳」が刺激され、逆に日常酷使している「左脳」を休めることで、身体のバランスが良くなるといわれる・・。

    「日本一周」の長い旅を終えて、二,三日は何となくボンヤリしてしまい、時折、過ぎ去った時間や空間に想いを巡らしているのである。 
    不可思議な地形に驚嘆し、深山幽谷、大洋の蒼さに心安らぎ、又、壮大な寺・社殿を観るにつけ悠久の歴史の流れを実感したのである。 
    そんな思いが脳裏を駆け巡り、何とも癒えぬ気(け)だるさを感じているのであが・・、これは決して旅の疲れではなく、日常へ戻る為、今まで働いていた右脳と従来型の左脳がせめぎ合っているのかもしれないのである。 
    熟年になってからの長丁場の一人旅、正直ストレスがなかった訳ではない、・・それにしても余りある、実感と体感はやはり得がたい物が有った。


    次回、「旅の印象」・・、



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