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  • from: わかさん

    2008年04月14日 05時41分57秒

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    洋画家の


    田村さんの記事です。東京新聞

    山のうたごえ

     林道わきに咲くカタクリの花に、今年初めてのチョウが飛んできて吸蜜をする・・・・そんな場面を撮ろうとねばっていたら、一人の中年男性ハイカーが、口笛を吹きながら元気良く下ってきた。聞き覚えのあるその曲は、フォスター作詞作曲の「懐かしきケンタッキーの我が家」だった。

     こういう歌は、ずいぶん長い間聞いていないなあ!下って行く男性の後姿を見送り、私もつられて口笛を吹いた。林床にカタクリやヒナスミレが咲き、新芽のふくらんだ雑木林に春風が通りすぎたような・・・。

     中学生のころから登山に凝り出した私は、仲間を誘って足尾の庚申山など何度も登った。そんな時は、山の歌がいつも一緒だった。日本百名山で有名な深田久弥が訳詞した「いつかある日」。串田孫一が訳詞した「山こそ我が家」。その他「岳人の歌」「はるかな友に」「惜別の歌」・・・。

     二十代のころ、あちこちの山で出会った日本各地からの登山者を誘って、ユニークな山岳会を作り、毎年山行をかさねた。年に一度行う盛大な夏山合宿・・・その際皆で歌おうと、私は手作りの歌集「山のうたごえ」を製作した。手書きの歌詞に自作のカットが入った五十四曲入りの歌集。夕餉の後のひととき、狭いテントの中ではオレンジ色の火をともして、山小屋での山行では、小屋の前に丸くなって歌ったものだ。憧れや、友情、別れのつらさ・・そんな思いを込めて。自然の中で共に過した思い出は、離れて暮らしていても「はるかな友に」の歌詞のように、懐かしくよみがえる。

     それぞれの思いを抱いて、ヤマツツジやトウゴクミツバツツジなどの咲く稜線を歩く人たち。私たちが歌ったように、仲間たちと歌うのだろうか?
     
                             2008年 4月13日掲載

    HPはこちら
    http://www4.ocn.ne.jp/~naturet/top.htm

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