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from: わかさん
2009/06/20 05:21:21
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菅谷さん初の県内入り
菅家さん、初の県内入り 『捜査の問題点を検証』
2009年6月18日 東京新聞 栃木版
古里は、温かく迎えてくれた-。菅家利和さん(62)が十七日、釈放後初めて県内を訪れ、足利市にも足を運んだ。失った時間は決して取り戻せないが、県警本部長の謝罪を受け、殺害された女児の冥福を祈った。慌ただしいスケジュールだったが「また帰ってきます」と、明るい表情で、地元を後にした。
「心から謝っていると感じ、許す気持ちになった」。県警本部で石川正一郎本部長から謝罪を受け、菅家さんはこう話した。捜査当局の謝罪を受け入れ、大きな節目となる一歩を踏み出した。
午前十一時、報道陣のカメラフラッシュに包まれながら二階応接室へ。「長い間、つらい思いをさせたことを心からおわび申し上げます」。石川本部長は直立不動のままそう言った後、五秒間、頭を下げ続けた。菅家さんが十七年間、待ち続けた瞬間だった。
自白を強要された取り調べ、刑務所のつらい日々。これまでの出来事が思い浮かぶ。菅家さんは涙を浮かべ「ありがとうございます」とつぶやいた。
面談が三十分続いた後、菅家さんと佐藤博史弁護士は県庁記者クラブで会見に臨んだ。菅家さんは「ずっと、一生許さないと思ってきた。でも、この人は心から謝ってくれると思って、許す気持ちになった」と笑顔を浮かべた。ただし、再審裁判に話が及ぶと「科学警察研究所のDNA鑑定が間違っていたのかどうかをはっきりさせてもらわなければならない」と険しい表情でコメントを読み上げ、「間違った鑑定のせいで犯人にされた。絶対に許せない」と語気を強めた。佐藤弁護士も、当時の捜査を検証せずに再審決定を出すとみられる東京高裁の対応に「裁判所は『間違った』とはひとつも言わない」と批判した。
一方、石川本部長は午後二時半から会見。「本部長として、すべての過去、当時の捜査員の思いも含めて組織を代表し、謝罪した」と思いのたけを述べた。「(東京高裁に)DNAの再鑑定結果が提出され、検察庁の判断が確定的になった時点で、機会があれば謝罪をしたいと考えていた」と打ち明けた。
だが、重い課題は残る。初期のDNA鑑定の失敗からつくり出された冤罪(えんざい)の原因究明。誤認逮捕の認識を問われた本部長は「捜査の問題点を検証していく」と答えるにとどめ、結果の公表時期についても「今後の審理のほか、警察庁や最高検でも検証されているので、きちんと連携していきたい」とだけ述べた。謝罪を受け入れた菅家さんの誠実な姿勢に応えるためにも、県警の自助努力による真相解明は急務だ。 (横井武昭)
今日は九合のうたごえです。
フォトは、歯医者に飾ってあるプロの生け花です。
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