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from: わかさん
2009/10/16 05:44:58
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たむらさんの記事です
チョウを救おう
私は日本チョウ類保全協会という絶滅危惧種を何とか救おうという会の会員になっている。
日本各地で急速に多くのチョウがその数を減らしている。原因の一つは環境の変化。特に草原の減少。日本の住居は五十年ほど前までかやぶき屋根が多かった。葺(ふ)き替え用のかやを確保するため、草原の手入れがされてきた。農業には牛馬が必要だったので、餌用の草刈もなされていた。
我が家も私が二十代までかやぶき屋根であったし、子供のころは綿羊など草を食べる動物を飼っていた。山際には畑が広がり、ツリガネニンジンやワレモコウなど季節の花が咲いたものだった。今、山際をたどると、竹や笹(ささ)やさまざまな木々が生い茂り林と呼べる状態ではない。そんな状況があちこち広がっている。
もう一つは、デジカメの普及で誰でも簡単に写真が撮れ、それを多くの方々に見てもらうことを楽しみとした自然に親しむ?中高年が急速に増えていること。
チョウに限って言えば、インターネットなどで情報が簡単に入手できる時代を反映してか、貴重種の生息地には大勢が押し掛ける、いわゆる生息地のロケ地化が問題視されだした。二、三人ならそれほど環境に影響はないだろうが、数十人が畑やあぜ道などを歩けば、地元の方々とのトラブルも生じる。
北限の生息地として有名なシルビアシジミの保護を行っているさくら市では、知人の話によれば「採集をしないで下さい」と看板が立っている前で、他県ナンバーの大人四人が補虫網を振っていたという。
自然に親しむことはすばらしいことだが、気をつけねばならないことが多々あることを認識した上で行動していただきたいものだ。
2009年 10月11日掲載
フォト:さくら市の シルビアシジミ(たむらさん撮影)
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