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from: わかさん
2010/03/26 05:42:44
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蜜を吸うため!
筆洗
東京新聞2010年3月25日
開花したばかりのソメイヨシノが寒の戻りの前に、つぼみのまま身を固くして耐え忍んでいる。きょうも冬のような天気らしく、お花見はしばらくお預けか
ひらひら散る桜は美しいが、花びらが五枚くっついたまま、丸ごと地面に落ちているのを見たことがある。蜜(みつ)を吸うためスズメが付け根から食いちぎるせいだ
メジロやヒヨドリは細長いくちばしを上手に使って桜の蜜を吸う。スズメのくちばしは太くて短い。ちぎる瞬間に蜜をなめるらしい(唐沢孝一著『江戸東京の自然を歩く』)。切られた花は風車のように回って落下するので、スズメがいたずらしているように見えるが遊びじゃない
ヤマザクラ、エドヒガンなど桜の種類は多いが、いまは日本の桜の八割程度はソメイヨシノが占めているようだ。幕末期から、東京の染井から全国に広がった。十年ほどで花をつけて、約二十年すれば花盛りとなるが、早ければ五十年で枯れ始める
葉が出る前に豪華絢爛(けんらん)に枝いっぱいの花をつけ、一斉に散ってしまうその姿から、潔く散ることが称賛された戦時中に、軍国主義のシンボルになった不幸な歴史がある。飛行機につるされ体当たりする人間ロケットも『桜花』と名付けられた
ライトアップされた桜を観賞しながら、酒を飲めるような平和な世の中になった。その幸せをかみしめながら、花をめでようと思う。
昨年の 千歳町の桜
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from: わかさん
2010/03/26 20:56:05
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「菅家さん 無罪判決」
足利事件、菅家さんの無罪確定 裁判長「自由奪った」と謝罪
(下野新聞soon)
足利市で1990年5月、4歳の女児が殺害された足利事件で無期懲役が確定、その後釈放された菅家利和さん(63)の再審判決公判が26日、宇都宮地裁で開かれ、佐藤正信裁判長は「菅家氏が犯人でないことは誰の目にも明らか」と述べ、無罪を言い渡した。検察側は即日、上訴権を放棄。逮捕から18年余を経て無罪が確定した。
佐藤裁判長は判決理由を述べた後、「菅家さんの真実の声に十分に耳を傾けられず、17年半もの間、自由を奪う結果になったことを裁判官として申し訳なく思う」と異例の謝罪をした。3人の裁判官は法壇で立ち上がり、深々と頭を下げた。
菅家さんは閉廷後の記者会見で「真っ白な無罪。感無量です」と述べた。
判決理由で佐藤裁判長は、有罪判決の証拠となった捜査段階のDNA鑑定について、再審公判でのDNA再鑑定人の証言などを踏まえ「証拠能力は認められない」と指摘。菅家さんの自白については「DNA鑑定結果を突き付けられたことが最大の要因。強く言われると反論できない菅家さんの性格もあり信用性は認められず、虚偽だ」と述べた。
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