新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

温泉大好き

温泉大好き>掲示板

公開 メンバー数:9人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

  • from: わかさん

    2010年06月24日 05時10分35秒

    icon

    努力は報われない

    【社説】
    暴走殺傷  “希望格差”はあるのか
    2010年6月23日 東京新聞

     事件は、まだ解明段階にある。勤めていた工場内で人を次々とはねるとは言語道断だ。許されない。何の不満があったのか。似たような事件が相次ぐのは、希望が見えにくいからだろうか。

     事件はきのうの朝、広島県のマツダの工場で起きた。四十二歳の元期間従業員の男が乗用車を暴走させ、歩いていた社員ら十一人を次々とはねた。

     「精神的にむしゃくしゃして、殺すつもりだった」。逮捕された後、そう供述した。車内には包丁もあった。「工場で包丁を振り回すつもりだった」と言うから、さらに惨劇となる恐れがあった。

     「クビになり、恨みがあった」と動機を口にする。そんなことで社員を無差別殺傷の標的にするのは憎むべき身勝手な犯行であり、理由にもならない。

     会社の説明では、男は半年間の契約で四月一日からこの工場で働き始めた。しかし、同月十四日に「一身上の都合」で自ら退職した。実際に働いたのは八日間だけで、特に問題はなかったという。

     思い出されるのは二年前の東京・秋葉原での無差別殺傷事件だ。

     歩行者天国にトラックで突っ込んで七人を死亡させたとして裁判中の被告は、自動車関連工場の派遣社員だった。「派遣が終わると言われ『自分は必要とされていない』と感じ、不満のはけ口だった携帯電話サイトの書き込みも無視された」ために「自分の存在を認めさせようと、復讐(ふくしゅう)を考えた」と検察側は指摘した。

     マツダの工場では二〇〇八年秋に、期間従業員など二千二百人の非正規社員が働いていたが、リーマン・ショック後の業績悪化で九十人に激減。最近の持ち直しで、再び二百人以上に増やした。

     派遣社員や期間社員が、生産の“調整弁”のように使われているのは、この工場に限らない。賃金や福利厚生など、正社員との差は歴然とある。容易に埋められるものではない。

     六年前の著書で「日本社会が将来に希望が持てる人と絶望している人に分裂していくプロセスに入った」と分析し「希望格差社会」と命名したのは山田昌弘中央大教授だった。「努力は報われない」と感じた人々から希望が消滅していくと警告していた。

     犯罪は許されず、社会一般と軽率に結びつけることは、厳に慎まなければならない。しかし、連続することに対し、警戒を怠るわけにゆかない。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 1

    icon拍手者リスト

    vivi

コメント: 全0件