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from: わかさん
2010/08/24 05:41:45
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高速無料化実験
【社説】東京新聞
高速無料化実験 功も罪も見えてきた
2010年8月23日
高速道路無料化の社会実験で、功罪が見えてきた。対象区間の沿線観光地はにぎわったが、渋滞の発生は物流効果を抑制した。地域の特性や交通全体を見据えた、入念な検証が必要である。
実験の対象は三十七路線五十区間で、全高速道路の約二割に当たる計千六百五十二キロ。来年三月まで続けられる。
国土交通省によると、実験開始の六月末から一カ月の交通量は、実験前と比べ平均約二倍に増えた。山形道や舞鶴若狭道など三〜四倍に急増した区間もある。
その分、平日は一日当たり約三区間、休日は約十区間で渋滞が発生した。一般道との合流部が目立つ。同省は、並行する一般道の渋滞が解消された点を踏まえ「一定の効果は出ている」とする。
だが、内実はどうだろう。沿線への観光客は悪天候日を除けば約一割増で、「特需」をもたらした施設もあった。一方、並行一般道には客数が減った個所も出た。各地域で総合的な評価が必要だ。
民主党が「最大の効果」と見込んだ物流コストの引き下げも、期待外れの結果だった。同省の運輸業者アンケートによると、高速道路の利用回数、コスト面とも、実験前から「変化なし」が過半数を占めた。
時間との闘いが強いられる業界にとって、渋滞は命取りになりかねない。全日本トラック協会は「時期や地域によって影響は違う」と即断を避ける。しかし、行楽期などと重なるたびに、渋滞対策に迫られては困るはずだ。
このほか高速バスや並行する鉄道の旅客数が減少し、他の交通機関への影響も避けられなかった。
そもそも無料化実験の事業費は六千億円を予定していたが、一千億円に減額された。限られた区間での検証が、全体を想定し得るのかどうか疑問である。
なぜなら対象は交通量が少ない地方に多い。両端が有料道に接続する区間もあり、すべて無料化してこそ分かる効果があるからだ。
来年度も継続されるが、財政難から大幅増額は不可能だ。首都・阪神高速を除く原則無料化には年間一兆三千億円が必要とされ、政府が目標とした二〇一二年度の実施は、もはや困難である。
「上限二千円」案はどうなるのか。高速道建設に費やした三十兆円を超える債務をどうするのか。地球温暖化対策との整合性からも異論が多いだけに、無料化自体の見直しは避けられない。
うたごえの仲間の作品です。コンピューター作品です。
「彼岸花」
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from: わかさん
2010/08/24 21:27:18
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「「の」の用法」
「非行少年」でなく「非行の少年」へ
「の」に関する雑感・続き物・国語逍遥6.
産経新聞 清湖口敏
2010年8月23日 朝刊から 抜粋:
能や俳句における「の」の用法から 始まり、
最後の方に次の記述があります:
繊細な問題では、例えば非行に走る少年を「非行少年」と
名づけてしまうと、少年に終生ついて回る烙印(らくいん)
を押すかのような 冷たさがあり、排除意識も感じられる。
「非行の少年」と「の」を入れるだけで 少年に対する
見方に優しさが 生まれるのは、日本語の妙といえよう。
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