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  • from: わかさん

    2010年09月28日 05時46分44秒

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    最終掲載でした

    最近 たむらさんの記事が掲載しないので HPを覗きましたら
    8/1の記事を最後に6年半の間で幕を閉じる挨拶が書いてありました。長い間 自然の記事を有り難うございました。

    自然との記憶 心豊かに


     日本には四季があり、季節の流れの中で生まれた、俳句の季語のような独自の文化もある。人の営みの背景には、そんな四季が無意識に作用する。肌寒い早春の出来事や、桜咲く華やかな季節に人生の節目のスタートを切ったことなど、繊細な印象が記憶の断片に定着している。

     多くの花や昆虫、野鳥などが季節とともに移ろい、人生の出会いや別れもそんな中で繰り返される。気がつけば大切な人の姿を見つけることはできず、野山を飾ったヤマユリやキキョウ、リンドウなどの姿も消えてしまった。この五十年で失った自然は計り知れない。生活面での豊かさの追求は際限もなく、自然や人との直接な会話はインターネットや携帯に取って代わられ心が乾いてゆく。

     そんな中、解放された中高年はフジ、桜、ミズバショウ、レンゲツツジ、ニッコウキスゲなど、季節からの贈り物を求め、心に潤いを取り戻そうと一方向に大挙して移動する。しかし、足元の里山は荒れ放題。開発により生物の生息域は寸断され種の移動は困難となり、人知れず絶滅への道を歩んでいる。人間はどこまで自然を壊し、目先の豊かさを追い求めるのだろう?

     とはいえ、きれいごとばかり言っていても生きてゆくためにはやむを得ない。「草木や鳥、昆虫などと人間、どちらが大切なのだ!」と問われると返す言葉もない。解決策も見いだせずこの六年半「四季つれづれ」を書き続けてきたが、連載もこの文章で終了となる。

     美しいといわれる日本の四季。人間も生物であり、長い間、自然とともに歩いてきた記憶や文化を忘れずに、物の豊かさだけに流されず心豊かに生き続けていきたい。


                           2010年 8月1日掲載

    フォト:運動会会場に咲いていた花です

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