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from: わかさん
2010/11/18 05:30:51
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時事川柳、他
2010年11月17日(水) 富里市 森しげかつ
>「柳田で 脚を取られる 柳腰」
柳田法務大臣の発言が波紋を…
老神で孫がタレントに合わせてくれました。
初の死刑判決 裁判員が直面した重責
2010年11月17日 東京新聞
裁判員制度で初めての死刑判決が横浜地裁であった。残虐な犯行で極刑やむなしとの判断は、市民の担う重い責任の一端も示した。心のケアは当然として、背負う守秘義務の在り方も議論したい。
「すごく悩んだ。何回も涙を流した」。会見に臨んだ裁判員は、そう語った。強盗殺人などの罪に問われた被告に「死刑」を言い渡したのは、永山基準と呼ばれる最高裁が示した死刑選択の考え方に沿った結果だ。
「想像しうる殺害方法で最も残虐」などと判決で被告を非難した背景には、被害者の首を生きたまま電動のこぎりで切り、遺体をバラバラに切断した、などの事実がある。あまりに残酷な犯罪を直視せざるを得なかった裁判員の心情はいかばかりであったろうか。
「議論を尽くした。酌むべき事情を最大限考慮しても、いまだ極刑回避すべき事情はない」と判決にあった。市民が熟慮を重ねたことを強くうかがわせる。悩みに悩み抜いたうえでの重い結論と受け止めたい。判決言い渡しの後に、裁判長が「控訴の申し立てを勧めたい」と異例の説諭もした。全員一致でなく、多数決での判断だったのかもしれない。
むろん裁判員には大きな心の負担がかかったはずだ。裁判の間はもちろん、一生引きずる重荷にもなりうる。だから、裁判員の心のケアには十分、配慮せねばならない。希望者には臨床心理士のカウンセリングが受けられるが、初の死刑判決を受け、その態勢の再チェックが求められる。
今後、矢継ぎ早に重大事件の裁判が続く。仙台地裁での少年による三人殺傷事件、鹿児島地裁での高齢者夫妻を殺害した強盗殺人事件などだ。いずれも死刑求刑の可能性があり、市民がその判断を迫られる。
ここで守秘義務の問題が浮かぶ。裁判員経験者が極刑か否かの判断プロセスを語ることは許されないからだ。だが、一切、秘密でいいのかという点は、議論の余地がある。
刑事裁判を市民に知ってもらう制度ならば、その経験を語ることは、一般市民への教育や社会全体の蓄積にもなるだろう。
現在は感想を述べるだけにとどまるが、裁判官が適切な役割を果たしたか、などの点についての検証も必要ではないか。少なくとも結論に導いた経験を差し障りのない形で、裁判員に語ってもらう何らかの機会を設けた方が、制度の意義がより高まる。
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