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from: わかさん
2011/02/14 05:32:57
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キファーヤ!
今日は、新聞休刊日ですね。
今日も明日も 雨か雪の予報が出ています。
皆さんのところは、如何ですか?
筆洗
2011年2月12日 東京新聞
二〇〇三年の初めごろ、エジプトで『イラク攻撃』という曲がヒットした。その曲は、こんな叫びから始まる。「キファーヤ!」
▼「もう、たくさんだ」という意味である。米国のアフガニスタンやパレスチナ政策などを痛烈に批判し、不公平も、戦争の口実探しも、もう、たくさんだ、イラクには手を出すな、と訴える内容。残念だが、願いは届かず、やがてイラク戦争は始まった
▼けれども、それは自国指導者にも、向けたい言葉だったに違いない。なにしろ、延々三十年も続く、ムバラク大統領の圧政。首都カイロ中心部のタハリール広場などで、大統領の即時辞任を求めて続いてきた民衆デモこそ、初めて起きた「キファーヤ!」の大合唱だったといえよう
▼何度も、大統領自身が「辞任」を表明するのでは、と期待し、裏切られてきた人々だ。次の選挙には出ない、などと小出しに譲歩を表明するだけで、肝心な決断をしない大統領の妙な“粘り腰”に、いいかげん焦れていたはずだ
▼だが、日本時間の今日未明、ついに来るべき時が来た。ムバラク大統領退陣が発表された。あの陽気で人懐っこい人たちが、暴力ではなく、懸命に重ね合わせた声の力でつかみとった勝利を、心から祝福したい
▼この上は「ムバラク後」の受け皿が気になる。分けても、民衆の側に、決定的なリーダーがいないことが心配である。
フォト:過日の新年会で 親子で作品展示をしていました。
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