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公開 メンバー数:9人

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  • from: わかさん

    2011/03/20 05:26:10

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    野宿者支援の経験から ・貧困・無縁・NFO

    野宿者支援の経験から ・貧困・無縁・NFO

    特集〈無縁〉の肖像 月刊「春秋」2011年2/3月号
    p.6〜9 著者:生田武志から抜粋:

    (原文は買って読んでください。春秋社刊、定価71円
    (1年分800円)


     野宿者に、60代のOさんがいる。大阪の繁華街で
    生活していたが、肝臓などに病気があり、体も弱って
    きたので、声をかけて生活保護を受けてアパートに
    入ってもらった。それまで、Oさんはダンボール
    集めで生計を立てていた。一日かけて集めて、
    やっと600円という生活だ。その極貧の野宿生活が、
    オートロックの部屋に住んで、役所から生活保護費
    12万円程度が毎月入る生活になったのだ。
     だが、しばらくすると、Oさんは「部屋にいても
    話す相手がいなくて、寂しくて仕方がない」と言う
    ようになった。
    ダンボール集めをまた始めるようになった。稼いだ
    お金は他の野宿仲間にあげてしまう。
    働いていると、生活に張りがあるし、野宿仲間とも
    会えるので、部屋でひとりでいるよりもずっといい
    らしい。しかし、何ケ月かそういう生活をしたあと、
    Oさんは部屋を捨てて、野宿に戻ってしまった。
     ぼくは1986年から、大阪市西成区を中心に、夜回り
    や公園での交流会、電話などでの生活相談など、
    野宿者や生活に困窮した人たちへの支援活動をしている。

    野宿に戻る理由は人によっていろいろだが、その
    根っこにはおそらく「社会的な孤立」がある。

    ★路上の「豊かさ」

    生活保護は社会的な孤立を生みだしやすい。保護を
    受けていると、働いても収入のほとんどを役所に
    返すことになる「労働の刺激・励み」の疎外、
    生活保護を受けるときに「あなたの親族の○○さんが
    生活保護を受けますが、そちらでなんとかでき
    ませんか」と聞いていく「扶養紹介」による親類関係
    の破壊、そして、「生活保護は恥」という社会的汚名
    があるために近所の人と関係を作るのが難しいと
    いう近隣関係の疎外。
    つまり、生活保護は受給者から「労働」「血縁」
    「地縁」を断ち切る有効な制度として機能して
    しまっている。

    一方、野宿の現場でたびたび言われるのは、
    「路上の関係の豊かさ」ということだ。特に、野宿の
    仲間どうしの助け合いがよくあって、誰かが病気に
    なると、周りの人たちが声をかけたり食べ物を持って
    行って助け続ける、ということがよくある。

    野宿という「経済の貧困」から、社会的孤立という
    「関係の貧困」に移ってしまうのだ。憲法や生活保護法
    で言う「健康で文化的な最低限度の生活」は、単に
    「食べていけるお金があること」だけでは成り立たない。
    自分自身がこの社会で意味のある存在である事を
    感じる「つながり」が必要なのだ。

    われわれの社会は、「きずな」を意識的に作り出さなけれ
    ばどんどん人が孤立し、白分か生きている意味を実感
    できない状況になっているのだ。

    ■旧縁の限界点〜三つの代償
     
    「無縁」化には、こうして今まで人をつないでいた
    「社縁」「血縁」「地縁」が機能しなくなったという
    問題がある。だが、それは同時に「会社人間」「母子密着
    (専業主婦の孤立化)」「学校化社会」という、かなり
    いびつな、そしてあまりに日本的な人間類型を生み出す
    代償の上に成立していたことも疑えない。そして三者は
    密接に関わり合っている。それが限界点に達したのだ
    とすれば、従来の「縁」の復活に希望を託すのは
    不可能であり、無意昧だろう。


     ■NFO〜他人と他人の新たな関係

     ひきこもりなどの若者を支援するNPO法人
    「ニュースタート」は、その活動理念を「家族をひらく」
    ことと位置づけている。
    ぼくはそれを一つのヒントに、NFO(Non‐Family‐Organization)
    という概念を考えた(「フリーターズフリー」創刊号)。
    「家族」に対してNFOが存在しえるのではないだろうか。
    それは、従来の「家族」の延長ではなく、「他人と他人と
    が生活の一部を共有し支えあう」関係を意味している

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    vivi

コメント: 全1件

from: わかさん

2011/03/20 21:23:29

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「Re:9日ぶりなのに救出者」
80歳と16歳孫 9日ぶり異例の救出

極めて異例、80歳と16歳孫9日ぶり無事救出

(読売新聞) 2011年03月20日 20時32分

 東日本巨大地震から10日目の20日、津波で甚大な被害を受けた宮城県石巻市で、つぶれた住宅のがれきの中に閉じこめられていた祖母と孫の2人が、無事救出された。

 国内では2004年10月の新潟県中越地震で、当時2歳の男児が92時間ぶりに救助された例があるが、9日ぶりの救出劇は極めて異例だ。

 20日午後4時頃、宮城県石巻市門脇町2、阿部寿美(すみ)さん(80)を行方不明者を捜索していた石巻署員が見つけ、救出した。寿美さんのそばには、がれきのすきまからこの日、自力で脱出した孫の任(じん)さん(16)がおり、救出を求めていた。2人とも意識はあり、署員の呼びかけにしっかり答えたという。

 県警は石巻広域消防に救助を要請し、2人はヘリコプターでつり上げられ、石巻赤十字病院に搬送された。

 同署と石巻赤十字病院によると、2人は自宅にいて11日の地震に遭い、木造2階建ての自宅は津波でつぶされた。天井と台所との間にできたわずかな空間に、2人は閉じこめられた。

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