アジアには二つの問題児国家がある。北朝鮮とミャンマ－である。
　十年以上前に行なわれた民主的な総選挙で、アウンサン・ス－チ－率いる「自由国民連合」が圧勝したにも関わらず、その結果を否定し、それ以来、ス－チ－を自宅軟禁したまま、政権に居座り、強権統治を行なうばかりか、憲法改正を強行して、永久に政権の座に居座り続け得るようにした、ミャンマ－の軍事政権は、稀代の悪政権だ。
　いまひとつの北朝鮮は、今更言うまでもない、周知の通りの「ならず者国家」「テロ支援国家」「人権否定の最低国家」である。
　この二国に対しては、中国とロシアを除いて、世界中から非難の的になっている。
　この２国を庇おうとしているのは中ロだけだが、この2国と中ロの４カ国には、共通項がある。
　それは、独裁帝国的国家、基本的人権無視、政府非難の政治勢力とジャ－ナリズムの完全圧殺、この三つである。
　その悪の実態を知りながら、犬の遠吠え並みに、遠くで吠えるだけで、何も有効な手を打てない国連ではどう仕様もないのだ。
　国連が崇高で、立派なのは、その「理念」だけで、中身はガランドウの「張りぼて国連」なのである。
　村上新八

　オバマは、２８日、ホワイトハウスでパレスチナのアッパス首相と会談した。
　その席で、「二国共存による中東和平を前進させるべきだ」「イスラエルはパレスチナでの入植活動を停止する義務がある」と言明した。
　先に、イスラエルのネタニヤフ首相との会談では、触れなかった「入植停止」話だが、まんざらアッパスに対するリップサ－ビスとも思えない。アッパスとオバマとの会談には、ネタニヤフは耳を欹ててて聞いているはずだからだ。
　これは、ネタニヤフが企てているヨルダン川西岸の占領への更なる入植増に「待った」を掛けたものではあるが、本当は全入植地からのユダヤ人の撤退こそ中東和平のカギなのだ。
　当面の入植停止はその第一歩にはなるであろう。正論である。
　これも、テロとの戦いへの重要なチェンジである。
　村上新八

　イスラエルのネタニヤフ首相は、オバマとの会談で、パレスチナに対して、会談の条件として、「イスラエルを国家として認めることだ」と一方的に要求しながら、「パレスチナ人との共存は望む」とは言ったが「「二国間の共存」とは言わなかった。こういう勝手な男だ。
　更に、エレサレムのパレスチナ人の多数の住居を事前の通告もなく、「建築法違反だ」との勝手な理由をつけて、ブルド－サ－で破壊するという暴挙を続けている。
　こういうことは、「パレスチナ人との共存を望む」との彼自身の発言に反するばかりか、広く、アラブ人、イスラミアンの、イスラエルに対する憎悪と怨恨を買い、それがイスラム過激派テロの一因ともなっているのである。
　つまりは、逆説的に言えば、イスラエルは「テロ支援国家」なのだ。
　オバマは、この事実をどうは判断するのか。
　村上新八
　

　韓国が「大量破壊兵器拡散防止機構(ＰＴＳ)への全面参加を決定したことに対して、北朝鮮は、「われわれに対する戦線布告とみなす」「今後は黄海を航行する米韓の船舶の安全は保障できない」と、これまた又理不尽極まることを言い出している。
　これは、ＰＴＳ参加によって、北朝鮮船舶が臨検を受けることへの反発である。なぜ反発するのかは押して知るべしてで、国連決議で禁止されている輸出用の核兵器、ミサイルを搭載しているからである。
　しじみ、とマツタケくらいしか輸出品まのない北朝鮮が外貨を稼ぐためには、ミサイルや核兵器くらいしかないてあろうが、これらがテロの手に渡る可能性は大きいし、そんなことになったら世界の脅威は大変なことになる。
　米国をはじめ、西欧諸国のテロとの戦いは、新たな局面を迎えて、北朝鮮のミサイル、無核兵器の輸出をしないようにチェックする体制強化必要が出てくるのである。
　米国は、改めて、北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定すべきである。
　村上新八

　北朝鮮の最近の横暴は目に余るものがある。６者協議は蹴飛ばす、ミサイル実験はやる、核実験も勝手に2度にわたってやる、国連決議は拒否し続けるどころか謝罪さえ要求してくる始末だ。今後も何をやるのか分かったものではない。
　死相が出ている金正日の余命があるうちに、アメリカと平和条約でも結んで、金正日世襲独裁恐怖国家を維持しようとしているのかも知れないが、こんな、世界最貧でどぶ溝みたいな国に手を伸ばす国はまったくない。
　なけなしのカネヤミサイルを核兵器開発や実験に費やすバカさ加減は救いようがない、そのドブ水中国わ流れ込むのを防ぐためなのか、中国が食糧、電気、石油を供給して、活かさず、殺さずにしているから、北朝鮮が甘えて、ならず者行為を無限にエスカレ－トさせているのだ。
　中国は、もっと責任を持って北朝鮮名をコントロ－ルすべきだ。　村上新八
　

　２５日北朝鮮で一昨年に次ぐ２回目の原爆地下実験が強行された。
　先のミサイル発射を非難する国連安保理の議長声明に対して、国連が、これを撤回して、謝罪しない限り、更なる行為に出ると予告していた通りに強行したものである。
　北朝鮮は、国連が、謝罪したり、議長声明を撤回するこしなどあり得ないことを分かっていないきはずはないから、前回の実験失敗を挽回するための第二回の実験はとっくに計画されていたものであって、それの口実に「議長声明の撤回云々」を使っただけなのだ。｢北朝鮮は『やる』と言ったことはやるんだ」ということを示したい気持もあったのであろう。
　オバマが「非核世界」へ歩み出そうとしている今、何故実験なのか、という問いはナンセンスだ。そんなことは関係ないのである。
　しかし、これで、米国との二国間対話には米国が応ずるわけにはゆかなくなったことも事実だが、それも北朝鮮折込済み。
　では、何でやったのか、それはやけのやんぱちで、北朝鮮の威力を誇示したかったためでけである。
　厳しい制裁を課し「国連と世界に甘えるんじゃない」ことをを教えてやれ。次に何かやったら、中国よ、お前の責任だよ。ｿﾉﾄｷﾊ
世界の各国は北朝鮮と断交すべきだ。
　村上新八

　先に世襲議員の是正を唱えた自民党の菅偉義議員が、地方議員は合併い゛２５０００人も減ったのだから、衆院も身を切って５０名は減らすべしと言っている。
　世襲議員是正の話とも衆議院議員４８０名の１割削減の話は違う。
　衆院の定数を減らすということになると、人口の少ない県の議員をゼロにするわけにはゆかないであろうから、勢い都市部の定員を減らすことになる。とすると、一票当たりの有権者数は、いまでも都市と農村部では、後者のほうが圧倒的に少ないのに、その格差が更に大きくなり、都市の有権者が軽視されることなりかねない。
　それは、都市に弱い自民党には有利であろうが、都市の有権者は納得すまい。
　地方議員の場合の合併削減とは意味が違うのである。県を道州制に変えて、というのなら話は、分かるが、いまのままでの削減なら、菅議員は、選挙対策としてこの案を打ち出しているのではないかと勘ぐりたくなる。
　村上新八

　自民党は、小沢の西松献金問題を目の仇にしているが、自民党のなかにも、二階大臣を始め２０名近くの議員が西松から迂回献金を受けているのである。「金額が違う」ということは、自民党議員の説明責任から除外する理由にはならない。
　「自分は西松から、ということを知らなかった。政治資金規正法に従って適法に処理している」というのが、現在の受領者側の説明だが、これ以上の説明とはどういうことなのだろうか。
　「請託を受けて、その対価として受け取りました」というなら別だが、そうでないとすれば、「迂回ル－トだから西松からであるとは知らなかったという理由」「知らなかったことの正当性を納得させる説明」なのだうか。
　あるいは、「西松のカネとはわかっていたが、なにも請託はないし、それに見合うような活動をしたわけでもないから、問題はない」と思っていた」とでも言うことなのか。
　こんな問題は、受け取った側よりも贈った側の意図とその意図達成のシナリオ計画を調べたほうがよく分かるのではないか。
　村上新八

　小泉が国会答弁で、「国民が一番知りたがっているのは民主党の小沢下代表の西松献金問題だ」と述べた。
　これは、２７日の鳩山との党首討論で、民主党攻撃のネタにしたいから、そう言っているのであろうが、そんなことについては、国民の関心があったとしても順位ははるかに下だ。
　こんなくだらないことで、折角の党首討論の時間をムタにされるのは叶わない。そなんことにならないように、鳩山が、主導権を握って、しっかりコントロ－ルしてもらいたい。
　国民が知りたがっているのは、選挙目当てのばらまきではない景気対策、豚インフル、所得格差、就職氷河期再来問題、失業問題、年金問題などである。
　こんなお粗末な民意洞察力で、まともな政治がやれるのだろうか。この麻生の一言で、本当に心配になってきた。
　村上新八

　当たらししく千葉県知事に当選した俳優森田健作は、かっこよいし、俳優だから、選挙民にアッピ－るするような演説もうまい。
　しかし、ウソが多すぎる。
　自民党千葉県支部の支部長をしていながら、ポスタ－には、「完全無所属」を謳ったり、今度は、日本剣道連盟から免許も受けたことがないのに、４０年間も「剣道二段」だと言ってきた事実が露見したという。
　こんなにウソが多くては、選挙民は、一体何を信用してよいのか分からなくなってしまう。
　政治家には何よりも正直が大切だ。政策面で真実と違うこと一時的にを言ったりすることがあったとしても、その理由が政策面での野党との駆け引きなど正当なものでなければならない、単に自分を飾るためのウソは正当な理由があるとは思えない。
　森田は知事を辞任すべきである。
　村上新八