阿倍は全方位外交と思っているのだろうが、莫大な経費が掛かる政府専用機を使っての世界漫遊の遊びだ。
　国連の常任理事国入りのための賛成票集めのためというつもりなら、全くのムダだ。
　日本が常任理事国に入ろうとしても、現常任理事国の一員である中国が拒否権を発動して潰されてしまうのは分りきったことだからだ。
　また、訪問国から心から歓迎されていると思ったら、大間違えだ。小国に借款やら無償援助の土産を持って訪問すれば、何処だってうわべは歓迎するポ－ズをとるのは当たり前だからだ。
　国内は頻発する天災で荒れ放題、どこから手をつけたら良いのかも分らない状態で、老朽化したてインフラの補修にも手が回らない。その上、100年経っても返せそうもない1000兆円を超える借金の山を抱えながら、カネばらまきの全方位外交もへちまもないのである。
　今回は、キュ－バくんだりまで行って、北朝鮮の核の脅威について長々と演説している。ばかじゃないかと思う。相手は、「北朝鮮はけしからん。日本の主張は良く理解できる」と云うであろうが、これは単なる外交上のご挨拶に過ぎない。遙か遠い北朝鮮で何をしようと、キュ－バにとっては、何の関係もないからである。
　近隣国とは喧嘩腰でいながらの世界漫遊阿倍外交は、厖大な税金のムダ遣いであると断ぜざるを得ない。
　村上新八

　尖閣諸島の実効支配の実績を作ろうと、中国は虎視眈々と、執拗に狙っている。
　これに対して、日本は、巡視船艇で追い払っているが、蠅のように群がってくる中国漁船や中国海警局の公船を追っ払うのに手を焼いている。
　現在の日本の巡視船は１２８隻、巡視艇が２３８隻、これが日本沿岸の警備、海難救助、漁業の監視などに当っているが、その35%が耐用年数を超えているという。
　政府は尖閣諸島警備のための巡視船艇を優先して更新を計画しているが、これは中国人が尖閣諸島に上陸し、実効支配のきっかけになることを避けたいためである。
　しかし、中国の実効支配を避けるためには、巡視船艇で追い回すだけではもぐら叩きにすぎない。
　実効支配を避けるためには、韓国が竹島でやっているように、自衛隊を駐屯させ、強力なレ－ダ－基地と拡声器を設置して、諸島全体を監視、警備するのが最も効果的ではないか。
　村上新八

　９月３日、２０２０年以降の地球温暖化対策の国債ル－ル「パリ協定」を米中がやっと批准した。
　世界の温室効果ガスの排出量の38%を占める米中が批准し、日本など他の排出国がこれに続けば世界全体の排出量の５５％を超える可能性が高くなり、パリ協定の発効が近くなる。これは進展ではあるが、あまりに遅すぎた。
　地球の異常は、世界的な広がりを見せている。豪雨、長雨で水害に苦しめられる地帯があれば、一方では干魃で作物は全滅、大きな山火事が消えず何日も続くとという地帯も出る、という具合に、統計上では何百年に一度というような異常気象が頻発し、定常化している。
　海水温は上昇し、珊瑚は死滅、魚類は激減し、絶滅危惧種が激増している。
　これらはいずれも、温室効果ガスによるものである。しかも、今までに輩出され、空中飛散されている、あるいは海水に溶け込んだ二酸化炭素ガスは蓄積したままで消えることはないのである。
　こここまで悪化した地球環境はどうにもならないのだ。何故もっと早く対応ができなかったのか。いまさらパリ協定を批准しても遅きに失するのである。
　さらに開発途上国の経済発展は加速されるであろうし、温室効果ガスの排出量が増えても、減る要素は何もないのだ。
　人類滅亡の日が近付いてきているのだと考えざるを得ない。
　村上新八

　阿倍は２日ウラジオストックでプ－チンと会談したが、中身は１２月１５日の山口での会談の事前打ち合わせのみに終わったとらしい。
　阿倍の狙いは、北方四島の返還にあるが、プ－チンの狙いは、それを餌に先に経済協力と平和条約の締結をすることにある。その後で交渉しようというのだから、どうなるか分ったものではない。
　ロシアは、北方四島のうち、メインの択捉、国後には、飛行場や病院を作ったり、軍事施設を構築したりしいるから、このメインの２島を返還する気持ちは毛頭ないのであろう。せいぜい色丹、歯舞の岩の返還で済ませたいのであろう。
　が、これには日本がOKするわけはないから、結局、経済協力の餌の食い逃げで交渉に勝利したいという思惑があるのであろう。
　こんな見え透いた話におめおめ乗るばかはいないはずだが、これにはめ込まれようとしている阿倍には勝ち目は全くない。阿倍はそれほど外交音痴なのか。
　村上新八