北朝鮮の朴外相が、３０日ミュンマ－の首都を訪問し、軍事政権の要人と会談していたことが分かった。
　会談内容は不明だが、核兵器やミサイルを含む武器取引である可能性は高い。
　今年になってから、北朝鮮は、ミャンマ－向けに武器を輸送し、一隻は、国連決議に基き、タイで捕獲されて、武器は押収され、もう一隻は、米軍に追尾されて、出港した北朝鮮の港に引き返した事案があるのである。
　北朝鮮としては、何としてでも外貨が欲しいが、輸出品は武器しかないし、それを買ってくれそうな国は、同じく独裁国家、被制裁国家のミャンマ－くらいしかない、ということで武器輸出を敢行しているのであろう。
　これは、核拡散にもつながりかない問題である。厳重に目を光らせ、これを阻止する必要がある。
それにしても、この両国の後ろには、両国に甘い中、ロが控えているのだ。中ロの猛省を促したい。
　村上新八

　２９日行なわれた民主党の、今度の参院選結果総括の両院議員総会では、菅代表に対する責任が厳しく問われた。
　その敗因が、菅が言い出した「消費税論議にあり」という理由からである。それは菅も認めている。
　菅代表は責任をとって辞任せよ、と言う声も出ている。
　しかし、国と地方との借金をあわせて８５０兆円、ＧＤＰの２倍にもなろうという国はないし、これに頬被りするような政治家は「ごまかしや」だと言っても当然だと思う。
　菅は政治家として、当然のここを云ったまでのことであり、それを嫌った選挙民のレベルが低いのである。
　そんな選挙に負けたくらいで首相を辞めろとまてせ云うのはおかしいと思う。世論調査でさえ、菅続投という回答は７０％以上あるのである。
　更に、菅は総理になってからまだ２ヶ月も経っておらず、彼が力量を発揮するのはこれからなのだ。それを暫く見守るくらいの雅量があってしかるべきであろう。
　村上新八

　ヤフ－のシェアは３０％、グ－グルは６０％だそうだが、今後はヤフ－はグ－グルの検索エンジンに統一するという。
　インタ－ネットの効用の最たるものは、メ－ルと検索である。特に検索は、極めて便利で、たとえば、医師の説明よりも検索で調べたほうが素人にも分かり易く、かつ詳細に分かるなどの利便性は、大変貴重なものである。
　それも、同じ項目で検索しても、ヤフ－、グ－グルでは違う。この違いが大切で、読者は、その中から選択して知識を得るのである。
　たがら、これが統一されると、読者の選択の幅が狭くなり、極端に言えば、戦時中の「大本営発表」のように信頼性にも疑問を抱くということになりかねないことを危惧するのである。
　インタネットの大切な検索機能の競争環境を是非残してもらいたいと思う。
　村上新八

　政府は来年度予算の概算要求に対して、年金、医療、介護関係の社会保障費の自然増１兆３０００億円はそのまま計上することと、地方自治体への地方交付税交付金は別として、その他の公共事、防衛費に対して、前年度予算の一律１０％を求めた。
　これに対しては、この手法は、自民党と同じでも政治主導の予算にできない、との批判が相次でいる。
　鳩山内閣では、予算概算要求に上限を設けず、青天井とし、それをカットするのは各大臣である。各大臣は予算要求大臣ではなく、予算査定大臣であるべきだからである、という考え方に基くものであった。
　その結果、予算は膨大に膨れ上がったのである。
　この経験から、あのようなかっこよいことは言わずに、１０％カットという上限を設けようということになったのであろう。
　それ自体は悪くはないと思う。
　その概算要求を首相のリ－ダ－シップの下に、前予算配分比率の踏襲ではなく、１兆円を相当程度超えるという特別枠の確保を含めて、どうめりはりをつけた予算配分をするか、そこが政治主導にポイントであると思う。
　村上新八

　社民党の論客の一人である辻元清美議員が社民党を離党するという。
　普天間問題では、社民党の福島党首の考えはよく分からなかった。辺野古など県内移転にはあくまで反対の姿勢を貫いて、鳩山内閣の少子化担当相を罷免までされたが、さりとて、代案があるわけでもない。
　普天間の移転先として、テニアン島、グアム島など国外を上げてはいるが、これには絶対に米国が乗ってこないことが分かってしながら、上げているのだから、意味はないのだ。
　こういう「駄々っ子」みたいな、社民党に愛想をつかしたのであろう。
　彼女は、社民党では安倍ともこと並ぶ論客であるから、彼女の抜けた社民党は大きな痛手を蒙ることになることは確かである。いっそのこと、社民党は民主党に吸収合併されたほうが良いのではないか。
　村上新八

　米韓の軍事演習は、北朝鮮を刺激しないように、演習海域を黄海から日本海に移すとか、防衛目的であることを確認してもらうためにも日本の自衛官に観戦を依頼するなど、韓国側を説得して、穏便な形で行なわれたという。
　北朝鮮は、この遠慮がちな態度を見透かして、「我々の自主権や安全への朝鮮だ。我々は核抑止力を多角的に強化する」などと、例の如く、強がりの「遠吠え」をやっている。
　こんな北朝鮮に遠慮せず゜に、もっと派手に大々的に演習をやって見せ付けるほうが、北朝鮮に対しては、効果的だったのではないか。
　それだけ強く出て、北朝鮮に変に見くびられないくらいの脅威を与えたほうが、金正日体制への国民の不信を高めるのに有効であったのてせはなかろうか。
　奴等は、米韓合同で我々を牽制すると云っても、「たいしたことねえじゃないか」と高を括って、図に乗っているだからだ。
　村上新八

　在日米軍駐留経費の日本側負担分、即ち「思いやり予算」の削減交渉が始まっている。
　ヌアメリカの財政も大赤字であるから、これは難航するに決まっている。
　来日中のシャピロ国務次官補は、「我々は、これを日本の『貢献』とみており、『負担』とは考えていない」「その『貢献』とは、アジアの平和と安定を推進するために日米が築いたパ－トナ－シップの一部だ」と述べている。
　これは「語るに落ちた」本音である。日本にとって負担になっているものは、アメリカ側からすると、中国の軍事力を牽制し、アジアにおけるアメリカの拠点を確固たるものにするための「日本の貢献」であるというのだ。
　つまり、日本の防衛のための駐留だから、そのための当然の分担金ではなく、アジア監視役、アメリカのサポ－タ－としての支援金みたいなものだといているに他ならないからである。
　「貢献」とはこの意味なのである。
　村上新八

　「将軍様（金正日）は２１世紀の輝かしい太陽ではなく、我等にもたらしたのは、暗闇だった」「金正日の時代を終わらせよう。我々は飯が欲しい」
　これは、６月下旬に、北朝鮮の北部金寧あたりでばら撒かれたビラに書かれていた文章である。
　これは、韓国からの宣伝ビラではなく、北朝鮮の有志が、作って、ばら撒いたものである。
　治安当局は、必死でビラまいた人物を捜索しているが、見付かれば、本人は即死刑、家族も重罪に処せられる国であるから、決死の思いでやったものであろう。
　庶民の不満マグマがたぎりきっているのであろう。が、これが切っ掛けになって大暴動に発展する可能性は低いであろう。
　村上新八

　セルビアの自治州であったコソボは、セルビアからの民族弾圧に抵抗して、長く、独立闘争を続けてきたが、ＮＡＴＯの支援で０８年２月に一方的に独立を宣言した国である。
　この独立が国際法上、問題ない、という判決が、このほどもハ－グの国際司法裁判所から下された。
　国際司法裁判所の判決には、強制力はないが、国際的な司法判断としての影響力は大きいと思う。
　これに対しては、セルビアはもとより、同種民族であるロシア、国内にバスク民族問題を抱えているスペインは反発している。
　コソボと類似の問題は、上記のスペインの他、ロシアのチェチェン、中国の新疆ウイグル、チベット、トルコのクルドなどいろいろあるが、これらの民族に対しては、この国際司法裁判所の判決は大きな力を与えることになるであろう。民族の悲願を達成するために、この判決を歓迎する。
　村上新八

　金ヒョンヒ元死刑囚が拉致家族と面会のために、来日している。　政府チャ－タ－機での送り迎え、ものものしい警戒陣、ハルトカ－先導の送迎、軽井沢の鳩山別荘での宿泊など、まさに国賓並みの待遇である。
　これをイギリスの新聞は揶揄しているのだ。
　金元死刑囚は、日本の偽造パスホ－トを使って大韓航空機爆破をやったのだから、日本政府は、羽田に着陸と同時に逮捕すへきであったのだが、逆に国賓扱いというのはおかしいと云うのだ。
　これは、よく分かっていない報道である。
　金は、北朝鮮が否定している大韓航空機爆破の唯一人の生き証人なのだから、北朝鮮は彼女を抹殺したいであろう。
　彼女をちゃんと帰すというのは、そのリスクを犯して、訪日を許可した韓国政府に対する重要な責務なのだ。
　拉致家族は、みな拉致被害者の北朝鮮での生活の片鱗でも聞きたがっているのである。
　金訪日が拉致問題解決に資するとは全く思わないが、その意味を十分理解して欲しいと思う。
　村上新八