アメリカでの医療費はバカ高い。盲腸の手術でも、日本円で２５０万円以上掛かる。
　幼い息子を１日入院で診断してもらったら、保険が無かったので４０万円もの請求を受け、医学研修のため大学院に留学していた父は、研修を断念して、日本に帰国せざるを得なかったという話も聞いた。
　家族が病気になり、医療費を払うために一切の財産をなくし、車を住処にするホ－ムレスになったという話も昔からある。
　何故医療費が高いのかは、よくは分からないが、医師の報酬が高く、医療過誤による裁判の賠償額もバカ高く、日本と違って、裁判沙汰になることが多いから、勢い保険もか高くなるのだということのようである。
　そのなかで、先進国のなかでは、最低の公的医療保険制度しかないアメリカで、これを充実させようとする、クリントン政権以来の民主党の努力は米国民の命を守るためには、必要な改革である。
　これが、オバマ政権でも失敗ということになれば、そのような制度は、アメリカでは永遠に出来ないかも知れない。それでは良くないはずだが。
　村上新八