訪朝を終えたアメリカの北朝鮮問題担特別代表のボンワ－スが岡田外相にその結果を報告した。
　それによると、北朝鮮は、拉致を含め前向きな姿勢を示した。６者協議への復帰も期待できる、というものであった。
　しかし、北朝鮮は先日は、国連人権理事会が採択した、北朝鮮への要望項目１６７項目に対してゼロ回答をし、そのなかで、「拉致問題については解決済み」とにべもなく刎ねつけたのである。
　それが一転して、前向きな姿勢になるなど全く考えられない。北朝鮮は、金正日体制の保障をとるためにアメリカとの平和条約締結を切望しているが、そのためには、とにかく、今はアメリカの言うことには、何でもＯＫしておけ、後で拒絶する理由はいくらでもあるから、ということなのであろう。
　「一度騙されるのは相手が悪い。二度騙されるのは騙される方が悪い」という諺がアメリカにあるが、今度騙されるのはカ－タ－、オルブライトについで３回目だよ。アメリカよ、しっかり目を開けよ。
　村上新八