参議院議員選挙の結果が出ました。
与党圧勝の結果でしたが、しかし、「地域によっては」野党候補が勝ちました。
様々な意味も含め、小政党にもう少し頑張っていただきたかったですが、やはり知名度等で遠く及ばず全滅してしまった党もありました。
橋下徹・元大阪市長が言っていたとおり、小さな勢力は結局小さな勢力で終わってしまうので、小さなままではなく、方向性が同じ部分は協働をして、ある程度まとまった勢力を形成した上で活動して行くというスタンスのほうがよいように思いました。

福島、沖縄、北海道では与党が敗北・苦戦し、長野、三重では民進党候補者が勝ちました。
メディア出身者の活躍も目立ち、長野で当選した杉尾さんはTBS出身ですし、日本テレビにいた真山さんも神奈川で当選しました。やはり知名度がものをいうのだと思いました。

しかし、与党圧勝とはいえ、まだ「憲法改正」の機運には遠く及ばないようです。
結局は自分たちが不自由なく食えてやっていければそれでよいではないかという人々が多く、自分たちの子や子孫を考えて、憲法をどうにかしようという人はまだ多数派ではない状態であると推察されます。東京都などではその傾向が今回の選挙で顕著に出ました。

東京選挙区では民進党候補の「バナナ屋の娘」がTOPでした。
バナナは1990年代にはなりふり構わず、タレント活動をしていましたが、いつの間にか政治の世界に転身したかと思いきや、そのうちあっという間に台頭してきました。
バナナは真面目に政治を考えているようには思えず、政治的パフォーマンスに比重が置かれている印象がどうしてもぬぐえないのですが、民進党の労働組合関連の組織票を除けば、リベラル派やリベラル寄りの中産階級ノンポリ層にはウケが良いのでしょう。

この状態で次の東京都都知事選挙を考えると、暗澹たる気持ちになります。
結局はリベラル派やリベラル寄りの中産階級ノンポリ層は真面目に選挙をやらず、知名度や耳障りの良い発言をする人にさらりと投票をしてしまうと思われるので、真面目に考えて投票をする行為が馬鹿らしく思えてきたりもするのです。

国際情勢、近隣では東シナ海情勢がかなりキナ臭くなってきているのですが、その件に関しましても、「臭いものには蓋しておこう」という感じで今回の選挙の争点にはならず、残念に思いました。

以上、つぶやきのようなものです。