「股関節を柔らかくしておくのは、老化防止にとっても効果的なんだって。そんなつもりじゃなかったけど、このところ、開脚バトルが続いちゃった。でも裕子は高校時代にモダンダンスをやってたからこの位はへっちゃらよ。今日も海辺で笑顔の可愛い脚長さんと一戦交えたわ。そしてＶサイン！ ６９人目ね。

「裕子は最近、大分焦ってきたの。だって何時までもこんなことやってると気が変になって来るんだもん。でも１００人の人質は全員解放しなければならないし、そんな訳で、脚長比べバトルが大分過激になっちゃった。今日は、ある見本市の会場で、しかも大勢さんが犇いている中でコンパニオンの女性とやっちゃったの。しかも、衆人観取の中で大股を広げちゃった。これで６８人目達成！」

「そろそろ脚長バトルも後半に入ったから、少し本気を出して頑張ってみるか。早く100人の人質解放を達成しないと次の話に移れないから、こうなったら形振り構ってられないわ。
そんな訳で、競技場の近くの中学校へ行って、そこの一番脚の長そうな若い女の先生と思いっきり開脚バトルをしちゃった。
そして、６７人目達成！」

「暫くすると、体格のいい男の子がやって来たわ。そして祐子ちゃんをぎこちなく慰めてたわ。きっと、脚長さんを陰ながら見守って、憧れていた初心な少年なのね。良かったね、祐子ちゃん。でも、何と彼の脚の短いことか。まあ男にとっては平均的なのかもね。
一応、この男の子も含めて66人目のスコアを計上させてもらうわ。」

「この子の名前もゆうこと言ったわ。でも祐子の方よ。ゆうこっていうのは脚長が多いのかしら。裕子の子供の頃を話して聞かせて、親身に慰めてあげたわ。だって、まるで自分と同じ道を歩いてるような気がしたんだもの。そこへ彼女の友達が心配して様子を見に来たの。類は友を呼ぶって言うけど、この子もとっても脚長さんだったわ。」

「コレクター殿に裕子の魂胆を見透かされちゃった。少しはまじめに勝負してる姿を見せておかないと、とんでもないことになるわ。ここで彼うを怒らせちゃうと、残りの37人の拉致美女の命が保証されなくなっちゃう。
そんなわけで、当ては無いけど、もう一度陸上競技場に行ってみたの。
そうしたら、まだ中学生くらいのブルマー姿の女の子が泣いてるの。きっとどっかの悪がきに苛められたんだなって直感したわ。何しろ、ものすっごく脚が長いのよ。多分、脚のお化けなんて言われたんでしょうね。裕子もこの頃、良くコンパスねーチャンなんて言われたわ。」

「そして、時空の歪みにまた嵌っちゃったのか、何と、25年前の郷さんにも会えたのよ。丁度キキキリンさんとデュエットしてたころかしら。まるで女の子みたいだったのね。可愛かったわ。男の子にしては多分大分脚が長いのね。でも、裕子には勝てないよね。これで63人目の開放に成功！
有頂天になってると、コレクター殿からクレームが来たわ。男性とのコンペは勝負にならんから今後認めない、裕子より10ｃｍ以上の身長差が無い時は無効と思え、だって。」

「何と、そのゴルフクラブにはイチローさんもいたの。勿論ツーショットをおねだりしたら、快く受けてくれたわ。笑顔がとっても素敵だけど、話す言葉は結構辛辣なのよ。時々は哲学者みたいな難しいことも言ったりして、裕子は完全に弄ばれちゃったわ。そこで、イチローさんて意外と短足なのねって言っちゃった。後頭部を平手でどずかれちゃった。でも脚の長い人は大好きなんだって言ったわ。裕子も、脚の短い人って大好きよって言ったら、またどずかれちゃった。嘘じゃないのよ。本とよ。でも、これで62人目。男の人とのコンペでは負ける気がしなくなってきたわ。」

「昨年のゴルフ界は遼君ブームだったから、ひょっとしたら本人に会えるんじゃないかと思って、某ゴルフコースに行ってみたの。甘い希望的観測ってのも当たることもあるのね。何とご本人がいたの。正月早々からトレーニングに勤しんでるのね。えらいわ。年下の男の子って可愛いのね。でも遼君は16歳とは思えない程とってもしっかりしてたわ。裕子はちょっと悪戯しちゃった。スカートが風で捲くれちゃった時、ちょっと膝を曲げて、その膝で遼君のあそこに触っちゃった。これって裕子の方が脚が長いエビデンスよね。61人目ってことね。」

「みなさ〜ん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いね。
裕子の2009年は室伏さんとのツーショットで幕開けしたわ。常に金メダルを狙うアスリートともなると、お元日からトレーニングしてるのね。近所の陸上競技場に行ってみたら、何ともう投擲練習してたわ。声を掛けたくてもじもじしてると、広治さんの方から近付いてきて、あっという間に腰を抱きかかえられちゃった。とっても筋肉質で、力があって、逞しいの。今年はきっといい年になるわ。
でも、広治さんて、背がすっごく高いのに、脚は意外と短いのね。悪いけど、60人目にさせていただくわ。」