小犬座α星プロキオンの第51番ん惑星でアクアくん司祭、スカサハさん証人のもと、結婚式を挙げた裕子とお兄ちゃんは、2人だけで、この惑星に30分ほど留まることにしたの。・・・・・「いま2人はこの惑星の大地に寝そべっています。そっとしてあげてね（スカサハさん）」(3) でもほっとくと何処までエスカレートするんだか。

小犬座α星プロキオンの第51番ん惑星でアクアくん司祭、スカサハさん証人のもと、結婚式を挙げた裕子とお兄ちゃんは、2人だけで、この惑星に30分ほど留まることにしたの。・・・・・「いま2人はこの惑星の大地に寝そべっています。そっとしてあげてね（スカサハさん）」(2) でもほっとくと何処までエスカレートするんだか

小犬座α星プロキオンの第51番ん惑星でアクアくん司祭、スカサハさん証人のもと、結婚式を挙げた裕子とお兄ちゃんは、2人だけで、この惑星に30分ほど留まることにしたの。・・・・・「いま2人はこの惑星の大地に寝そべっています。そっとしてあげてね（スカサハさん）」

小犬座α星プロキオンの第51番ん惑星でアクアくん司祭、スカサハさん証人のもと、結婚式を挙げた裕子とお兄ちゃんは、2人だけで、この惑星に30分ほど留まることにしたの。・・・・・「そっとしてあげてね（スカサハさん）」

これならひょっとしたら、という期待が突然よぎったの。多元宇宙から裕子たちもやって来てくれるんでは？・・・・・・・・・　その通りになりました。次のカプセルからは何と大小の裕子たち　が4人降りてきたわ。一目見ただけで全員もう1人の裕子だと分かったわ。1人はバレリーナの卵の小学生、1人は文学少女の中学生、1人は強硬犯係に配属された成り立て刑事、1人は脳外科医を目指す医者の卵。みんないろんなことをやってるのね。どれもこの裕子がやったことのないことばっかり。ＭＩ６でのバイトはしたことあったけど。この裕子は22歳から歳を取らなくなったんだけど、この子たちはどうなのかしら。それと何と言ってもみんな脚がすっごく長いのよね。小学生の裕子や中学生の裕子はまだまだ成長が止まってないけど、大体身長も脚の長さもこの裕子と同じくらいになりそうね。すぐに同族だって分かっちゃう。お兄ちゃんたちも胴長短足の同族だったわね。これからお互いにいろんなことを経験したくなったら入れ替わっちゃおうか。な～んてね。みんな本当にありがとう。最高の結婚式だったわ。スカサハさん、アクアくん本当にありがとう。

ゲストの４人が１５分の制限時間で引き揚げて１０分もしない内に、今度はお兄ちゃんのそっくりさんが４人訪ねてくれたの。みんなそれぞれ異なる多元宇宙に住むお兄ちゃんたちで、職業は（うちのお兄ちゃん（裕子のダンナ）は科学者で軍人だけど）音楽家でオーケストラの指揮者をやってたり、中学校の国語の先生だったり、プロサッカー選手だったり、銀行員で貸付課長だったり、まちまちだったわ。年齢も３５歳から２５歳迄ばらけていたわ。でも風体はみんなほとんど同じなのにはスカサハさんと顔を見合わせて笑っちゃった。だってみんなうちのダンナと同じ小太りで胴長短足だったから。異なる多元宇宙から時間を合わせて来てくれるなんて、至難の業だと思うけどよくやって下さったわ。皆さん、ありがとう。

極めてコンパクトだけれど、お兄ちゃんと裕子はしっかり結婚式を挙げました。スカサハさんとアクアくんとのんびり歓談していると、飛んでもないことに、何と突然リコ隊長が戦闘服姿で現れたの。そして間髪を入れずジェダイの騎士のオビワンやウルトラマンやセーラームーンが現れたの。本当に吃驚しちゃった。俄然式が賑やかになったわ。みんな多元宇宙時空間瞬間移動機をを使って来たらしいんだけど、普段任務で汎用してるのに、プライベートで民間の旅行社に頼むと、目玉が飛び出るほど高額なんだって。そこで、ファミリーや組織で代表1人を送り込むことになったんだって。しかも往復割引切符何で滞在時間が15分厳守なんだって。もっと来れれば良かったんだけど、て言ってたけど、十分嬉しいわ。皆さんありがとう。

地球への帰還の途中いろいろ全宇宙ネットを検索していると、小犬座α星の第51惑星にアクアくんがいることが分かったので、急遽ここへ寄り道することにしたの。何故って？、裕子とお兄ちゃんの結婚式を行うためよ。なにせ、アクアくんは万物の生命の源だから、神の代理（ひょっとしたら神そのものかも）として式を取り仕切る司祭　になってもらうためよ。前もってサイコ通信でお願いしたら、快く受けてくれたわ。アクアくんありがとう。そして、もう1人、証人の人がいるんだけど、多元宇宙を虚次元空間迄自由に行けるスカサハ嬢にお願いしてみたの。そしたら師匠も喜んで引き受けてくれたわ。スカサハ師匠ありがとう。後は裕子とお兄ちゃんの衣装ね。裕子はいつも白基本の着替えを持ってるから、白無垢は何とかなるともうわ。そして、手作りのベールとエーデルワイスの髪飾りとアクアマリンのペンダントでかっこつくと思うよ。問題はお兄ちゃんね。あの薄汚れてヨレヨレの半ズボンとシャツ姿はチョットみすぼらしいよね。すると意外や意外、何と、お兄ちゃんは真新しい白の軍服を持参していたの！肩章や略授章は全部外し、正規の長ズボンを半ズボンにカットしちゃったけど、様にはなりそうね。だけど何でこの人は半ズボンが式なんだろう。 裕子が超ミニを好むのは、裕子の長い脚にはこれがピッタシだと思うからだけど、お兄ちゃんの場合、太目で短くて、チョット曲がってる脚を何で人前に晒すの、て言ったら、「美的センスなんてのは地域や時代によっていろいろやないか！こんな脚がもてる時空がどこかにあるのさ！」だって。そういえば裕子もお兄ちゃんの脚、結構気に入ってるのよね。・・・・・・・そんなこと言い合っている間に、小犬座α星の第51惑星に到着したわ。既にスカサハさんも到着していて、アクアくんと式場を選んでくれていたわ。この惑星のご霊樹に祭壇を設けてくれていたわ。そして、アクアくんのコンダクトとスカサハさんの証人のもと、多元宇宙の片隅？あるいはど真ん中？でお兄ちゃんと裕子は永遠の愛を誓い合ったのでした。（ここで登場したスカサハ師匠は、「しろくま」さんの作品です。）

その夜の内に、裕子とお兄ちゃんはベッドインしちゃった。勿論無重力空間でよ。

救援の宇宙船の船室は広くて綺麗だったわ。ファースト・クラスなのかな。キャビン・アテンダントの人はいないのかな、って言ったら、お兄ちゃん大佐から救助された身で贅沢言うな、って怒られちゃった。そして、裕子と2人っきりなんて、こんな贅沢なことはないんじゃないか、なんて言うのよ。そして、お兄ちゃん大佐はやおら真面目くさった顔になって、「裕子、俺と結婚してくれ。」って言ったの。裕子は思わず「ぷ～」って吹き出しちゃった。そしたらお兄ちゃんは、「・・・・・・・ああやっぱり！」と言って絶句しちゃったわ。お兄ちゃんの真剣な顔を見たの初めてよ。その横顔を見てて、裕子もなんか熱いものが込み上げてきたの。まるで水か空気のように思っていたお兄ちゃんは裕子は10歳で生まれた時からず～と好きだったんだって思えてきたの。そこで、「いいよ！」って言っちゃった。そして、生まれて初めてのキスをしちゃった。２りは大分長いことキスしたままだったので、見上げた状態でやらなければならないお兄ちゃんは首が痛くなっちゃったんじゃないかと心配だったわ。裕子も気を効かせて膝を少し折れば良かったんだけど、夢中だったから忘れちゃった。考えてみると、裕子は子供のころから自由奔放でス飛んでいたけれど、これが出来たのもいつもお兄ちゃんが傍にいて、裕子を見守っていてくれていたからだと思ったわ。裕子はよう反抗したし、お兄ちゃんも裕子のいろんなトコ触ってくれたけど、お兄ちゃんがいるから人生安心してられたのね。2人は木彫りの人形というルーツは一緒で、兄弟の様に育ってきたけど、実際は血縁関係は無いのよ。だから結婚には何の支障も無いの。でも今までが兄妹で今夜から夫婦って、どんな心の入れ替えが必要なんだろうか？お兄ちゃんにそっと聞いてみたら、俺にも分らん！だって。