「おそらくポポフ中将はウランバートルへは来ないでしょう。モンゴル軍は単におとりに使われただけです。ポポフ中将の目標はあくまで満州です。ハイラル、チチハル、ハルピン、これらの外郭線を占領するつもりでしょう」「ソ連の新型重戦車を見たかったですね」「辻少佐、このあといくらでも、いやというほど見られますよ」「それもそうですね」ウランバートル攻防戦が始まろうとしていた。僕は空港で90式戦車に乗り込むと、ウランバートル市内へ入った。セルベ川を渡り、チンギス・ハーン通りを直進すると、スフバートル通りに出る。それをさらに北へ進むと、まもなく左手に日本大使館が見えて来た。右手の方にはモンゴル国立大学がある。僕と辻少佐は大使館へ入り、秋津大使と面会した。

僕（高校生探偵。ひょんなことから満州帝国、後の大清帝国へ行く）

原署長（岡山北署の署長）

井上警部（岡山北署の警部）

村国周二（元自衛官。川島恵子と共に満州帝国の建国を果たす）

川島恵子（男装の麗人川島芳子の娘。清王朝の血筋をひく）

岡島3尉（日本原駐屯地の自衛隊員）

丸山3佐（岡島3尉の上官）

アンダーソン中将（アメリカ第7艦隊司令官）

山下1佐（海上自衛隊自衛官）

山村大佐（関東軍司令官）

南国大佐（関東軍、北京攻撃部隊指揮官）

ブルン（内蒙古知事）

トヤ・タナ（内蒙古副知事）

任医師（内蒙古の考古学者。僕と一緒に、関東軍がゴビ砂漠に隠した満州帝国の財宝を探す）

田（ゲルに住んでいる蒙古女性。日本に研修生として来たことがある）

山本海軍大将（大清帝国海軍の大将）

山下陸軍大将（大清帝国陸軍の大将）

東郷中佐（関東軍陸軍士官学校校長）

辻少佐（関東軍作戦参謀）

マルリナ（ウェーク島の酋長の娘）

ダン警部（ウェーク島の警察署長）

ウラ（呪術師）



海津少佐（マルリナの恋人）

ゾレン（ウルムチ市長の娘）

ヤスン（ウルムチの女市長）

馬博士（ヤスン市長の元恋人）

「辻少佐、ノモンハンからモンゴル軍がウランバートルへ引き返して来るまでに、弾丸とミサイルの補充をしなければなりません。ウランバートル駅へ行って、列車に積んである弾丸とミサイルを運ばせてください」「黒住君、いつ弾丸を列車に積み込んだのですか？」「僕が日本にいる時、王妃に連絡して、北京からウランバートル行きの列車に積み込ませたのです。たぶん今頃、弾薬類はウランバートル駅へ到着しているはずです」大清帝国軍の主力部隊が、続々と空港へ到着した。モンゴル軍の到着を、今や遅しと待ち構えていた。「ソ連軍はウランバートルへ来るでしょうか？」辻少佐が僕に尋ねた。

変わる季節のように
変わる空のように
変わる空気のように

私の世界も変わってく

心変わり
心変わり

夢から醒めたように
また次へ向かう

呼ばれるままに
流れてく

辿り着いたら
愛　魔性

☆:*･ﾟ★:*･ﾟ

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去年の 10月に書いた詩です〓

溥儀の皇帝即位が、中国人の総意と全く無関係であったばかりか、歓迎されざる事件であることは、その即位の大礼の模様によくあらわれていた。3月1日の即位式当日、新京には外出禁止令が出され、西洋人を含む新聞記者やカメラマンなど身分証明書を携行したごく少数がその式典を見ることができた。

今まで色々な恋愛したけど
自分が本気で愛した人との別れは
いつも胸が痛かった

思い出すと泣きそうになったりした

愛した期間が長いとか
短いとか関係なくて

ただ深く愛した気持ちの分だけ
別れた後　辛かった

あの日の胸の痛みは
時の流れと共に薄れ

今ではもう
思い出しても痛くない

誰かを深く愛して
別れる度に辛くても

胸の痛みはいつか消えることを知っているから

人を愛する気持ちを無くすことなく

また懲りずに愛してしまうのかな

〓

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辻少佐は山脈の手前で西に方向を転じると、マッハのスビードに上げた。ウランバートルまではおよそ1000Kmの距離がある。音速ヘリは想像以上に速い。辻少佐はレーダー妨害電波のスイッチを入れた。ウランバートルは警戒網を敷いてはいなかった。軍隊のほとんどはノモンハンとハイラルへ出動していた。僕達はその背後をついたわけである。目立った対空砲火もなく戦闘機の迎撃もなく、ウランバートル国際空港に駐機していた戦闘機に対する攻撃が始まった。ミサイルとバルカン砲による攻撃は絶え間無く行われ、30分後には空港を制圧して、管制塔を占拠した。空港の給油設備で、ヘリの燃料補給が実施された。僕と辻少佐は管制塔に入った。

帝政にすることによって、関東軍としては満州国を支配しやすくなった。なぜなら、形ばかりとはいえ、政府の首脳を占めていた中国人大臣にたいして、政策を決定する際に説明し、同意を得るという形式が踏まれていたが、それまでもほとんど異議を認めなかったとはいえ、反対意見が出なかったというわけではない。今後はそういう時、皇帝陛下の意向だからと、一言で封殺しやすくなった。

いいのかな
そんなに早く
愛の言葉を言っちゃって

いいのかな
こんなに早く
愛の言葉を聞いちゃって

ドキッ　ってしたよ
いきなりキタよ

熱いんだね

でも嬉しかったよ

『おやすみ　愛してるぜぃ』


明るい　あなたが
好きかも

〓

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満州帝国を題材にした映画やドラマはたくさん作られている。男装の麗人と呼ばれた川島芳子を主人公にした『燃える上海』『戦雲アジアの女王』や皇帝溥儀をジョン・ローンが演じた『ラスト・エンペラー』や『赤い月』などがある。『赤い月』はテレビドラマでも放送された。