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  • from: ミッソーさん

    2013年06月30日 07時42分38秒

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    1883年7月17日、草木もねむる真夜なかの二時半のことである。ベジエ墓地のはずれに建っている小さなほったて小屋に寝起きをしている墓番は、台所のなかへ入れておいた飼犬がけたたましく吠えだしたので、その声に夢を破られた。
    すぐに寝床を降りていってみると、どうやら小屋のまわりをルンペンか何かが徘徊してでもいるらしく、犬は、夢中になって吠えながら、頻りに戸の下のところを嗅いでいる。そこで墓番のヴァンサンは、銃を手にして、四囲に気をくばりながら戸外へ出た。


    モーパッサン ギ・ド【墓】より

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  • from: ミッソーさん

    2013年06月30日 07時34分59秒

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    歯車

    1レエン・コオト
    僕は或知り人の結婚式につらなる為に鞄を一つ下げたまま、東海道の或停車場へその奥の避暑地から自動車を飛ばした。自動車の走る道の両がわは大抵松ばかり茂っていた。上り列車に間に合うかどうかは可也怪しいのに違いなかった。


    芥川竜之介【歯車】より

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  • from: ミッソーさん

    2013年06月30日 07時32分58秒

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    片恋

    (一しょに大学を出た親しい友だちの一人に、ある夏の午後|京浜電車《けいひんでんしゃ》の中で遇《あ》ったら、こんな話を聞かせられた。) この間、社の用でYへ行った時の話だ。向うで宴会を開いて、僕を招待《しょうだい》してくれた事がある。何しろYの事だから、床の間には石版摺《せきばんず》りの乃木《のぎ》大将の掛物がかかっていて、その前に造花《ぞうか》の牡丹《ぼたん》が生けてあると云う体裁だがね。夕方から雨がふったのと、人数《にんず》も割に少かったのとで、思ったよりや感じがよかった。その上二階にも一組宴会があるらしかったが、これも幸いと土地がらに似ず騒がない。所が君、お酌人《しゃくにん》の中に―― 
    君も知っているだろう。僕らが昔よく飲みに行ったUの女中に、お徳《とく》って女がいた。


    芥川龍之介【片恋】より

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  • from: ミッソーさん

    2013年06月30日 07時30分06秒

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    仙人


    いつごろの話だか、わからない。北支那の市から市を渡って歩く野天の見世物師に、李小二と云う男があった。鼠に芝居をさせるのを商売にしている男である。鼠を入れて置く嚢が一つ、衣装や仮面をしまって置く箱が一つ、それから、舞台の役をする小さな屋台のような物が一つ――そのほかには、何も持っていない。


    芥川龍之介【仙人】より

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  • from: ミッソーさん

    2013年06月30日 07時27分29秒

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    奉教人の死


    去んぬる頃、日本長崎の「さんた・るちや」と申す「えけれしや」(寺院)に、「ろおれんぞ」と申すこの国の少年がござった。これは或年御降誕の祭の夜、その「えけれしや」の戸口に、餓え疲れてうち伏して居つたを、参詣の奉教人衆が介抱し、それより伴天連の憐みにて、寺中に養はれる事となつたげでござるが、

    芥川龍之介【奉教人の死】より

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  • from: ミッソーさん

    2013年06月30日 07時25分28秒

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    松江印象記


    松江へ来て、まず自分の心をひいたものは、この市を縦横に貫いている川の水とその川の上に架けられた多くの木造の橋とであった。河流の多い都市はひとり松江のみではない。しかし、そういう都市の水は、自分の知っている限りでたいていはそこに架けられた橋梁によって少からず、その美しさを殺がれていた。


    芥川龍之介【松江印象記】より

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  • from: ミッソーさん

    2013年06月30日 07時23分27秒

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    寒さ

    ある雪上りの午前だった。保吉は物理の教官室の椅子にストオヴの火を眺めていた。ストオヴの火は息をするように、とろとろと黄色に燃え上ったり、どす黒い灰塵に沈んだりした。それは室内に漂う寒さと戦いつづけている証拠だった。
    保吉はふと地球の外の宇宙的寒冷を想像しながら、赤あかと熱した石炭に何か同情に近いものを感じた。

    芥川竜之介【寒さ】より

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  • from: ミッソーさん

    2013年06月30日 07時21分32秒

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    ハジマリの終わり後日譚 506

    「南大尉、その男の中には、当然私も含まれるんでしょうね?」ロック中佐は苦笑しながら言った。「当然だわ。でもミッソー中佐は違うわ」「ひどいなあ。それはえこひいきですよ」「それから一つ付け加えておくわ。男はみんな幼稚だわ。ミッソー中佐を除いてね。私はこれからミサさんのマンションに行って、純子の居場所を聞いて来ます。ロック中佐は、みさきのアパートを捜索するんでしょう?」「はい。トーマスが一人で住んでいるとは思えないが、逃亡先に繋がる物を探したいと思います」「トーマスとアンナと純子を確保すれば、大手柄よ。がんばりましょう!」「了解!」ロック中佐は敬礼して答えた。

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  • from: ミッソーさん

    2013年06月30日 07時19分43秒

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    ハジマリの終わり後日譚 505

    「ロック中佐、みさきはトーマスによって精神をコントロールされている可能性もあるわね」南大尉は自衛隊病院のエントランスを出て、駐車場へ向かいながら言った。「南大尉、それはどういう事ですか?」「みさきには教団の信者だった透と言う恋人がいた。みさきは知っているかどうかはわからないけど、透は自衛隊によって殺害されたの。トーマスと一緒に住むと言うことになると、透の存在が邪魔になるはずよ。みさきの頭から透の記憶を消してしまおうとするかも知れないわね。男はわがままで身勝手だから」

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  • from: ミッソーさん

    2013年06月30日 07時17分22秒

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    60式106mm無反動砲

    近距離対戦車火器として配備された。主にジープや73式小型トラックに搭載して使われる。現在は退役が進んでいる。
    ●口径:106mm●重量:115Kg(砲本体)、215kg(総重量)●全長:3333mm

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