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  • from: ミッソーさん

    2007年10月31日 07時12分24秒

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    終わりのハジマリ 22

    最後尾に全身黒ずくめの部隊がいた。その部隊は迷彩服も着ないで、小銃も携帯していなかった。頭にはすっぽりと黒頭巾をかぶり、黒い手袋をしていた。朝霞駐屯地司令の隼大佐は、見学者に対してマイクで説明した。「最後尾に行進している部隊の名前はブラックシャドーと言い、マインドウェポンを駆使する超能力者達です。秩父山中に訓練所を持つ、今年新しく新設された部隊であります」この観閲式には、90式戦車やAH-1S対戦車ヘリはもちろんのこと、弾道ミサイル迎撃システムPACK3も参加していた。

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  • from: ジャニスさん

    2007年10月31日 07時09分08秒

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    終わりのハジマリ 21

    翌朝、心配していたユーラは普段と変わりなく登校し、ミサは少し安心した。ユキの子供たちは遠足の代休のため、4人は朝食を済ませたあと近くの公園に行った。平日の公園はとても静かで、犬の散歩をする人や、子供を遊ばせる母親の姿が見られるくらいだった。2人は噴水の脇にあるベンチに腰を下ろした。ここからなら園内の全ての遊具が見渡せる。2人が砂場で遊ぶ子供たちを眺めていると数人の女子高生が現われ、ミサたちの向かいのベンチに座った。「お姉ちゃん、あの子たち例の学校の生徒よ」ユキの言うように、彼女たちは聖ミザリィ学園の制服を身に付けていた。「これからどーする?」彼女たちの話し声にミサとユキは耳を澄ました。「今日は授業やんないだろうし」「どうせなら休みにしてくれればいいのにさ」「ほんと。学園長の話とかかったるくて聞いてらんねーし」

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  • from: ミッソーさん

    2007年10月31日 06時06分12秒

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    白い残像 9

    午後6時になった。耕治は、信代が来るだろうかと怪しんだ。あの時の彼女の表情、あまりにも寂しそうな……。あの顔を思い出すたびに、耕治の胸は締め付けられるほど痛んだ。あれは本当にもののはずみだった。わざとやったわけではない。それは、はっきりしている。しかし、彼女がそれを理解してくれるかどうかが問題だった。もう6時15分になろうとしていた。彼女は来ないかもしれない。ふっとそんな予感が耕治の脳裏をよぎった。

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  • from: ジュピター☆さん

    2007年10月31日 00時01分00秒

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    infinity word

    少年は孤独に生きた
    架空の兄弟を創り
    私を姉と言った
    一人きりの部屋で
    何人もの
    兄弟達と過ごした
    怖くなった
    私が餌食に為れて居る
    気づくまでは長くかからず
    犠に伸ばされた手は
    まだ 幼過ぎた
    少年に
    親は居ない
    勿論 兄弟なぞ
    居るわけが無かった
    喋り疲れた彼は
    無言に 眠る
    取り残された架空の家族達は
    無表情のまま
    次の朝を迎える
    新しい朝には
    新しい意識が生まれ
    少年はまた
    狂った時空を
    さ迷い生きる
    助けてやろうと為る者は
    忽ち餌食にされる
    犯罪にならぬだけ
    まだましな方だ

    俺の姿ーーー
    イラスト描きの男を示す
    兄弟達は皆
    劇中の仮名で在り
    誰も
    彼の本当の姿を
    知らない
    レンズの奥の画面は乱れ
    微かに君の顔が鈍る
    少年に何が起こっているか
    知る者は居ない

    架空の家族達と過ごす
    一人きりの部屋
    狂気染みた日々
    芽生える意識に
    血は流れん

    何故?彼をこう為て
    しまったか
    知る者は居ない
    【姉ちゃん…】
    無数の餌食に
    そう語り駆けながら
    只 独りきり
    無機質な時空を生きる

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  • from: ミッソーさん

    2007年10月30日 06時19分01秒

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    終わりのハジマリ 20

    ミッソー中佐は武器庫の中へ入り、コルト45と予備の弾丸と弾倉、89式小銃と予備の弾丸と弾倉、手榴弾とプラスチック爆弾、ロケットランチャーとロケット弾、亜酸化窒素とハロンガススプレー、シール型盗聴器、GPS発信装置等をピックアップすると、白いベンツのトランクルームに積み込んだ。その日の午後、ミッソー中佐も参加して、福田総理の観閲式が、さいたまの朝霞駐屯地で実施された。4000人以上の陸上自衛隊員が参加、行進する中、ひときわ注目を浴びた部隊があった。

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  • from: ジャニスさん

    2007年10月30日 06時08分25秒

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    終わりのハジマリ 19

    ミサはもやもやした気分で、千絵をいじめて自殺に追いやった生徒たちだけでなく、思い詰めていた我が子の様子に気付いてあげられなかった千絵の両親について考えていた。無論、娘を失い憔悴しきりの両親を問い詰める気など更々ありはしない。しかし本当に何も気付かなかったのだろうか。自分の父親は男手一つでミサを育て、ミサの些細な変化にも気付いて気遣ってくれた。そしてミサは母親がわりにユキを育て、今はユーラを本当の娘のように思っている。もしもユキやユーラが千絵と同じ目に遭っていたとしたら…。そしてユーラが何か行動を起こす前になんとかしなければ。そんな思いがミサを焦らせていた。深夜になって、ミサは恋人であるミッソーに電話をした。あいにく留守電に繋がってしまった為、短いメッセージを残して電話を切った。

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  • from: ミッソーさん

    2007年10月30日 02時41分04秒

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    白い残像 8

    昼食の時間、耕治が食事をすませて、食堂の外へ出ようとした時だった。戸をがらりと開けて、敷居をまたごうとしたとたん、耕治は一人の女の子と衝突した。それは藤沢みずえという女の子だった。二人は顔を赤らめた。どこからともなく忍び笑いが起こった。耕治は彼女の頬にキスしてしまったのだ。耕治は真っ赤になりながら外へ飛び出して行った。ふと後ろを振り向くと、信代の姿があった。

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  • from: ミッソーさん

    2007年10月29日 07時31分49秒

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    終わりのハジマリ 18

    ミッソー中佐の机の上の電話が鳴った。相手は横須賀にある防衛研究所のダンディ中佐だった。防衛研究所ではミサイル防衛システムの研究や、新兵器の開発を行っていた。「ミッソー中佐、工藤防衛大臣から依頼されていた装甲ベンツを届けておきました」「ありがとう。車のキーを受け取ったところです」「装備の取り扱い説明書はダッシュボードに入れてあります」「了解!」ミッソー中佐は受話器を置くと、防衛省の中にある武器庫へ行った。従来、自衛隊の武器庫は駐屯地及び基地にあったが、テロ特命課が防衛庁、現在の防衛省に新設された時、防衛省内にも武器庫が設けられた。

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  • from: ジャニスさん

    2007年10月29日 07時27分42秒

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    終わりのハジマリ 17

    ところが、持ち前の明るい性格と人懐こさが功を奏し、ユーラはミサの心配を余所にマンションでの生活にも学校生活にもすぐに馴染んだ。一学期が終わる頃には友達も増え、マンションに連れてくることも度々だった。そしてそのうちの一人が千絵だった。
    その頃、ユーラはベッドの中で眠れずにいた。ユーラの脳裏にはある考えが浮かんでいた。イジメによる自殺という無念の死を遂げた千絵の復讐だ。千絵から相談を受けながら何もしてあげられなかった自分を責める気持ちでいっぱいだった。それにはミサとの約束を破り、高校生に成り済まして聖ミザリィ高校に潜入するしかない。しかし、聖ピアス教団での両親の復讐でさえ許さなかったミサが、どう考えても認めてくれるはずはなかった。

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  • from: ミッソーさん

    2007年10月29日 06時06分24秒

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    白い残像 7

    耕治は力強く答えた。仕事は全く手につかなかった。あまりにもすばらしいことが待っているので、何をやっても上の空で、失敗ばかりしていた。あまりへまばかりやるので、みんな不審に思うほどであった。「星山、どうしたんだ?少しも落ち着きがないぞ」先輩の森本さんはそう言って、耕治の顔を不思議そうに見た。「何かいいことでもあったのか?えらく浮き浮きしているじゃないか」「何でもありません」「でも、おかしいぞ」「何でもないんです」耕治は逃げるようにして言った。

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