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from: dosanko龍幻堂さん
2013/04/06 16:33:40
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がんばれエコリーマン! 20130325-20130329
<月曜日(25日)>
おはようございます。下川みくにです。今週も「下川みくにのがんばれエコリーマン!」、スタートです。
さて、今週はわたし、下川みくにが取材に出かけてきた模様をお送りしていきたいと思います。愛知県豊田市にある奥矢作(おくやはぎ)第一・第二水力発電所というところに行ってきたんですが、え~、その模様をさっそく聴いてもらいましょう。
下川:さあ、今週いろいろなお話をお伺いしていくのは奥矢作第一・第二水力発電所の所長・熊谷健一(くまがい・けんいち;例のごとくお名前の字の確認はしておりませんので、あしからず。)さんです!よろしくお願いいたします。
熊谷:よろしくお願いします。
下川:まずは水力発電の特徴について教えてください。
熊谷:はい。え~、水がですね、高いところから低いところへ落ちるときに生まれるときのエネルギーを利用して電気に変えるのが水力発電です。水力発電には川の流れをそのまま利用する発電とダムを作って貯めた水を流して発電する方式などがあります。
このダムを使って発電する方式の中で貯水式や揚水式の水力発電は電力需給の変動に対応してすぐに発電を行なったり発電の量を増やしたり減らしたりすることが可能です。この奥矢作水力発電所は揚水式の水力発電所になります。
下川:揚水式発電の仕組みについても、もう少し詳しく教えていただけますか?
熊谷:揚水式発電というのは発電所の上と下に2つのダムを設けて、いったん発電に利用した水を電力需要の少ない夜間や休日の電力を利用して下のダムから上のダムに水をくみ上げ、電力需要が多いときに再び上のダムから下のダムに水を流して発電する、水を上から下へ、下から上へと循環させて発電させる仕組みになっています。
中部電力では183か所ある水力発電所のうち6か所が揚水式なんですが、奥矢作第一・第二水力発電所は奥美濃水力発電所に次ぐ2番目に大きな揚水式の水力発電所となっています。
下川:水力発電所と聞くともっとこう、人目につかないところにあるようなイメージなんですけれども、奥矢作第1水力発電所は国道沿いにあるのも印象的ですよねぇ。
熊谷:そうですよね。え~、名前にですね、奥矢作"第一・第二"水力発電所とあるようにですね、実は2か所に分かれています。第一の発電所のほうは国道沿いの目に付く場所にあります。が、第二発電所は地表からおよそ400メートル下の地下にあるので、見た目には分かりません。
この第一と第二がペアを組んで常に一体に運用する二段揚水発電を行なっています。この方式は日本初でありここだけ、世界でも珍しい水力発電所なんですよ。
下川:日本初(の)二段式揚水発電。
熊谷:はい。
下川:これはちょっともう、いろいろ聞きたいこともたくさんあるんですが、あした改めて聞かせてください。
熊谷:はい、わかりました。
下川:では、熊谷所長、あしたもよろしくお願いいたします。
熊谷:よろしくお願いします。
※奥矢作第一・第二水力発電所については、こちら(中部電力HP)。
http://www.chuden.co.jp/energy/ene_energy/water/wat_chuden/okuyahagi/-
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コメント: 全4件
from: dosanko龍幻堂さん
2013/04/06 16:35:11
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<木曜日(28日)>
おはようございます。下川みくにです。「下川みくにのがんばれエコリーマン!」、きょうもスタートです。
さて、今週は奥矢作第一・第二水力発電所に取材に行ってきた模様をお届けしています。それでは、さっそくきょうも聴いていただきましょう。
下川:さあ、きょうも所長の熊谷健一さんにいろいろなお話、お伺いしていきたいと思います。熊谷所長、よろしくお願いします。
熊谷:よろしくお願いします。
下川:奥矢作第一・第二水力発電所は電力需要のピーク時の発電を担う重要な役割を持っていますが、設備のメンテナンスも大変なんではないでしょうか?
熊谷:現在3つある発電機のうちのひとつ、正確には第一・第二の1号機をそれぞれ計2台を停止して点検をしています。これは前回点検から12年目となる点検で、水車と発電機をすべて分解して細密点検を行っているんですが、現在まさにその作業中です。
いまの細密点検は平成23年から平成26年度にかけて毎年1台ずつ実施しており、現在行なっている1号機は去年の9月から始めて今年の5月ごろに終了する予定です。いまが組み立てのピークで、4月くらいから総合的な試験を行なって、運転できるようにしていきます。機械が大きく精密なので時間がかかりますが、次の細密点検まで安全に稼働するために、そしてピーク時に対応できる発電所として万全な体制を整えるための大切な停止期間です。
下川:いまもね、私も内部を見せていただいたんですけれども、ボルト一つとっても大きいし、部品もいっぱいあったんですけれども、これをすべて分解をして点検修理後に組み立てて、っていう作業は大変ですよねぇ。
熊谷:例えば、発電機の回転する部分は重さ200トン以上にもなる巨大な物ですが、その中心軸は1ミリどころか髪の毛1本分ずれないように精密に組み立てています。また、1台分の部品点数はおよそ1万点もあり、細密点検で取り換える部品は2000点にも及びます。
作業員全員が安全に効率よく発電できるように全力で点検・修理にあたっています。
下川:髪の毛1本分のちょっとしたズレも許されない作業ってなると、大変な労力が必要になりますよねぇ。
熊谷:はい、ほんとにそうですね。
下川:へぇ~。さあ、では熊谷所長が思う奥矢作第一・第二水力発電所の使命とは何でしょうか?
熊谷:え~、水力発電は純国産自然エネルギーとして重要な発電システムです。矢作川水系には25か所もの水力発電所があり、なかでもこの奥矢作第一・第二水力発電所は電力のピークタイムに欠かせない重要な発電所です。電力を安定して皆さまにお届けすることがわたしたちの使命です。そのために設備の点検を入念に行なうなど、常に万全を期して業務にあたっております。
下川:熊谷所長、ありがとうございました。
熊谷:ありがとうございました。
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from: dosanko龍幻堂さん
2013/04/06 16:34:42
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<水曜日(27日)>
おはようございます。下川みくにです。「下川みくにのがんばれエコリーマン!」、きょうもスタートです。
さて、今週は奥矢作第一・第二水力発電所に取材に行ってきた模様をお届けしています。それでは、きょうもさっそく聴いていただきましょう。
下川:さあ、きょうも所長の熊谷健一さんにいろいろお話、お伺いしていきたいと思います。熊谷所長、よろしくお願いいたしま~す。
熊谷:よろしくお願いします。
下川:さあ、昨日は奥矢作第一・第二水力発電所は大きな蓄電池のような存在、え~、電力のピークに合わせて素早く発電ができる、というお話を聞かせていただきましたが、このたくさんの電気をスピーディーに作るためには設備の工夫もいろいろされてると思うんですけれども。
熊谷:はい。通常の水力発電では水を上から下に流すときに発生するエネルギーのおよそ8割から9割を有効活用できるんですが、揚水式は水をあげるときにエネルギーのロスが生じるため通常の発電よりロスが多くなります。
そのため、できるだけ効率よく水を流してエネルギーのロスを少なくするためのひとつの方法として、日本で初めて画期的な分岐管(ぶんぎかん)を採用しています。
下川:その分岐管、どんなものなんでしょうか?具体的に教えていただけますか?
熊谷:わかりました。
下川:はい。
熊谷:分岐管は第一発電所と第二発電所の手前で三方向に分かれていて、地下水圧鉄管、まぁ、水が通るトンネルなんですが、そこから流れてきた水をそれぞれ発電所の1号機から3号機の発電機に効率よく水を分けて流すようにしています。
下川:1つの水の流れを3つに分けて、え~、3つの発電機を効率よく運転させるということですね。
熊谷:そうですね。
下川:ほかに何か特徴など、ありますか?
熊谷:え~、長いトンネルのある水力発電所なので、何かのトラブルで運転中に発電機が止まった際、トンネルの水圧を和らげるために巨大な調圧水槽、サージタンクとも呼びますが、それを4つ設置しています。下川さんがこちらに来る際目印にされたと思いますが...
下川:はい。
熊谷:発電所の前に白い塔がありましたよね?
下川:はい。ものすごく大きかった、圧巻でした(苦笑)。
熊谷:その塔がサージタンクです。
下川:はい。
熊谷:ちなみに、まぁ、黒田ダムと第一発電所のあいだにあるサージタンクは地上50m、地下50m、直径18mに及ぶ構造物で、日本最大級なんですよ。
また、東京タワーよりも高い390mからまっすぐに水を落とすためのトンネル、新幹線のトンネルと直径が同じくらいの太さの水を通すトンネルを採用して発電を行うなど、山の中に見えないところにも発電するための様々な設備があります。
下川:安全に電気を作るための工夫、そしてトラブルを未然に防止するための設備などにもさまざまな対策、実施されているんですね。
熊谷:はい、そうです。
下川:さあ、それではまたあしたもいろいろなお話し、お伺いしていきたいと思います。熊谷所長、あしたもどうぞよろしくお願いいたします。
熊谷:よろしくお願いします。
※こちらで分岐管のことなど、構造についてまとめられています。
http://www.geocities.jp/shimizuke1955/1340yousui.html
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from: dosanko龍幻堂さん
2013/04/06 16:34:10
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<火曜日(26日)>
おはようございます。下川みくにです。「下川みくにのがんばれエコリーマン!」、きょうもスタートです。
さて、今週は奥矢作第一・第二水力発電所に取材に行ってきた模様をお届けしています。それでは、きょうもさっそく聴いていただきましょう。
下川:きょうも所長の熊谷健一さんにいろいろなお話し、お伺いしていきたいと思います。熊谷所長、よろしくお願いいたします。
熊谷:よろしくお願いします。
下川:奥矢作第一・第二水力発電所は二段式揚水発電=第一と第二で一つの発電所ということですが、その規模はどのくらいなんですか?
熊谷:え~、上流のですね、黒田のダムから下流の矢作ダムまで、およそ5.5㎞の距離を地下の水路を結んでいて、その標高差は約600mになります。上池となる黒田ダムから第一発電所、調整池、第二発電所、下池となる矢作ダムと水を流して発電し、夜間や休日の電気が使われないときに全く同じルートで逆に水を汲み上げて送る、ということをくり返しています。
下川:あの、いちばん上にある黒田ダムに貯められている水の量はどのくらいあるんですか?
熊谷:え~、黒田ダムの貯水量は約1000万トンです。ナゴヤドーム6杯分の貯水が可能です。そして、総出力なんですが、え~、109万7000ワット。出力をですね、およそ100万キロワットまで上げるのにわずか20分程度しかかかりません。火力発電所などでは最大出力に達するまでに丸一日かかる場合ありますが、水力発電はスピーディーに発電できます。
下川:ふ~~~ん。
熊谷:その対応力の速さが大きな特徴なんです。
下川:100万キロワットというのはどれくらいの規模になるんですか?
熊谷:え~、1世帯当たり約3キロワットを目安にしますと、同時にですね、36万世帯、およそ100万人規模の電気を賄えることになります。
下川:すごいたくさんの人の電気を賄えるんですねぇ。
熊谷:そうですね。
下川:スピーディーな対応力とたくさんの人の電気を賄う、そのほかにはどのような特徴、ありますか?
熊谷:そうですねぇ、揚水式発電は溜めることの難しい大容量の電気のかわりに発電エネルギーとなる水を上のダムに貯めておいて、需要に合わせて電気を起こす、いわば大きな蓄電池のような存在です。電力需要のピークに合わせて素早く大容量の電気を起こすことができます。また、揚水式発電に関わらず、水力発電は純国産自然エネルギーであるうえに発電する際にCO2がほとんど出ないため、環境に優しい発電方法です。
この奥矢作発電所は昭和55年から運転しておりまして、今年で33年目になります。
下川:私と同い年ですね(苦笑)。さあ、奥矢作水力発電所はたくさんの電気をスピーディーに発電できる、そのためにもいろんな工夫がされていると思いますが、あしたはその技術、いろいろ教えてください。よろしくお願いいたします!
熊谷:お願いします。
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from: dosanko龍幻堂さん
2013/04/06 16:35:42
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<金曜日(29日)>
おはようございます。下川みくにです。「下川みくにのがんばれエコリーマン!」、きょうもスタートです。
さて、今週は奥矢作第一・第二水力発電所に取材に行ってきた模様をお届けしてきました。
奥矢作第一・第二水力発電所では年間に平均2億キロワットアワーを発電していて、去年5月に累計発電量が100億キロワットアワーを達成したそうです。昭和55年に運転を開始してこれまでに100億キロワットアワー、およそ300万世帯が1年間に使用する電気に相当する、ということで、これはすごいですよねぇ。昭和55年ということはわたしと同じ年、そんなに長い年月、え~、電力需要のピーク時の発電を担っているわけなんですが、この先もその使命は変わらない。え~、すごいことです。そんな運転のときに備えて夜間・休日の余剰電力を使って水を汲み上げる、え~、夜間・休日のエネルギーをうまく利用している点も考えられてるなぁ、と思いましたねぇ。
奥矢作第一・第二水力発電所、今回取材でお邪魔した際はちょうど細密点検中だったんですが、1万点もの部品を1点1点取り外して点検修理、え~、そして取り換える部品は1000点もあるそうです。そして、またその部品を組み立てるということですが、皆さん細心の注意を払いながら作業に取り組んでいらっしゃいました。需要ピーク時に頼もしい発電所として点検後の今年の夏も大活躍してくれそうです。
電気の作り方はいろいろありますが、おのおのの特徴を生かしたバランス良い発電があってこそわたしたちは安心して電気を使えているんだなぁ、と改めて感じましたねぇ。え~、それから周りが自然に囲まれている奥矢作、山の頂上にある黒田ダムの周りは緑が多くてとても気持ちのいい場所でした。芝生広場もありますし、皆さんの憩いの場としても活用されています。とても気持ちのいい場所なので、緑の中リフレッシュできると思いますよ。奥矢作を訪ねた際はここに国内有数の大規模な水力発電所があるんだなぁ、と、え~、暮らしに欠かせない電気に思いをはせてみてください。
今回の取材の模様は番組のBlogでも紹介していますので、東海ラジオのHPからチェックしてみてください。
さて、「がんばれエコリーマン!」では皆さんからのメール、お待ちしています。来月・4月は「ピカピカの」と題してお送りしていきます。皆さんの4月から変わること、新年度の決意など、ぜひ聞かせてください。
メールのあて先は
392@tokairadio.co.jp
です。
メールをご紹介させていただいた方には番組オリジナルエコグッズ、プレゼントいたします。
それでは、また来週もこの時間にお会いいたしましょう。きょうも一日お仕事がんばって、行ってらっしゃいっ!
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