「日本はサハリンと北方四島、さらには千島列島とカムチャッカ半島を占領しました。これらの領土はロマノフ帝国がロシアから割譲されたものです。そのため、日本は直ちに占領地域から撤退すべきです」それに対して、伊藤国防大臣が答えた。「サハリンと北方四島、さらに千島列島はもともと日本固有の領土なのです。サハリンは日露戦争の結果、南半分を獲得しています。また北方四島と千島列島は、江戸時代から日本の領土だったのです。そのため、わが国は原状復帰という観点から、それらの地域へ侵攻したわけです」「しかし日本は太平洋戦争に負けた結果、それらの領土はソ連のものになりました。さらに遡れば、ソ連の領土はもともとロマノフ王朝のものだったのです。そのためそれらの領土の権利はロマノフ帝国にあるのです」「それは認められませんな。日本固有の領土を原状復帰したのが何故悪いのですか。当然の権利ですぞ」