透はトンネルの右側にある巨大な格納庫へ入った。そこに対戦車ヘリAH-1Sヒューイコブラがあった。天井はドーム型の屋根で、電動で開閉出来るようになっていた。透が壁のスイッチを入れると屋根が両側にスライドして開き、星空が見えた。透はヘリに乗り込みエンジンのスイッチを入れた。13.41mの二枚のメインローターが回転を始め、ヘリは上昇を開始した。透はヘリを十分に上昇させると、時速315kmの速さでマイクロバスの追跡を開始した。弘人やミサは自分達が追跡されている事をまだ知らない。