「それでいなくなったのはペンギンのペンペンですか？それともミツバチハッチですか？ミツバチならアメリカ大陸で集団失踪が起きていますから、それに巻き込まれたのかも知れませんな」成瀬警部は、ミサとユキとユキの二人の子供を眺めながら言った。「警部さん！失踪したのはペンギンでもミツバチでもありません！」ユキは憤慨して言った。「ほう。ペンペンでもハッチでもないとすると…わかった！イグアナでしょう！あの緑色の！」「いいかげんにして下さい。姉と一緒に住んでたユーラという小学生の女の子がいなくなったんです」「ユーラ？まるで魔法使い見たいな名前だな」「そ、それは…」「ユキ、ありがとう。後は私が話すわ」ミサは今にもつかみかからんばかりのユキを制止した。