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from: Dr. Slipさん
2025/10/27 23:22:39
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フリー・ルポライターの裕子(29)、独ソ戦のど真ん中へ(1)、第2次世界大戦の戦場巡り

(怒りと響きの戦場へ) 裕子が次の戦場へ着座した時、周りは物凄い轟音が響きわたっていたわ。なんと、なだらかな丘陵地帯を戦車の大軍が怒涛のごとく押しよせて来るの。先頭の戦車はもう目と鼻の先に来てたわ。直ちにステータスパネルを開いてみると、1943年7月5日、ロシア、クルスクとなっていたわ。 (クルスクの戦車戦) 裕子が着座標したところはクルスク突出部の北辺で、ドイツ占領地区のオリョール突出部との境界だった。まさに前年スターリングラードで大敗したドイツの、巻き返しを図ったシタデル作戦が発動した日だったのね。千台近いタイガー戦車が一斉に押し寄せてきたわ。でも、ソ連側も既にドイツの攻勢が分かっていて、十分な備えをもって待ち受けていたのね。直ぐに対戦車砲の弾膜が張られ、すぐに1km進のに1日かかる位の力勝負になったんだ。でも十分準備をしていたなんて言うけど、圧倒的ボリュームで重戦車が押し寄せて来たら、それこそ恐ろしいどころじゃないわね。裕子、ルポをとるような冷静さはもうどこにもないわ。
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