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from: Dr. Slipさん
2025/11/04 23:54:52
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フリー・ルポライターの裕子(33)、独ソ戦のど真ん中へ(5)、第2次世界大戦の戦場巡り

(両軍総壊滅、予備兵力は) 「こんな、お互い総力を挙げての激突だから、どちらもへとへとに消耗し尽くしちゃったのね。余力は殆どないって感じ。後は更に投入できる予備兵力がどのくらい残ってるかが勝負の分かれ目になったの。結局反撃用に残しておいたなけなしのコーネフ元帥麾下のステップ方面軍から戦車師団を引き抜いて投入したことによって力のバランスが崩れ、ポロホルフカの原野でソ連軍がドイツ軍を撃退できたの。この戦いがターニングポイントとなってソ連軍の反撃が開始されるのね。この後、この巻き返しが完結してベルリンへ攻め込むまで2年掛かるんだけど、この戦争でソ連人は3,000万人も死んでるんだって。これに引換え、攻め込んで撃退されたドイツ人の死者はソ連以外にもオランダやフランスや北アフリカやバルカン諸国にも攻め込んでいるのに、しかもドイツ全土が戦場になっているのに700万人程度なんだって。如何にドイツ(ナチ)が占領地区で残虐なことをしていたのかを物語っているわ。因みに日本人の死者は300万人で、本土が戦場にならなかったとはいえ原爆や無差別都市空襲などで馬鹿にならない数字になったけど、ここで見落としてならないのは中国の死者だと思うのよ。何と2,000万人なんだって。中国は内戦などもあって自分らで殺し会ったこともあったけど、大部分は日本の責任のような気がするの。満州事変から15年以上にわたって殺し続けてきたのね。ヒトラーとナチスのような強烈な支配層があり、そこに戦争責任を集中させれば国民は禊が出来たドイツ人と違って、日本人の場合は軍部が勢いと下克上で支配されたやくざ集団の様なものだったから、戦争責任がいつまでも曖昧にされているのね。裕子はここまでルポをやって来て、つくづく戦争が嫌になっちゃった。これ以上ルポを続ける気力が萎えてきちゃったので、暫くフリールポライターの裕子はお休みとします。
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