さて、ここはNavarraの都、Pamplonaです。
バスク語では、Irun~a、スペイン語では、Pamplonaと呼ばれます。



到着して宿にチェックイン後、「Navarra美術館を見ていなかった！」という事に、前回訪れた後気づき、場所を確認しに行きました。きちんと、開店時間を確認し、夕食までまだまだ時間があるので、ブラブラしていました。



ここ数年、ここには通うようになっていますが、ロマネスク巡り、渓谷巡り中心で、ここが拠点となっているのも大きいのですが、実はこのNavarra地方、野菜が美味しい上に、バスク料理なので、食べる為、というのもあります！

今回は、旧市街のど真ん中に泊まり、２１時過ぎ夕食で開店するレストランにも、すぐ行かれる位置にしました。

さて、運ちゃんが、「ここが最後の目的地だよ～ん、と車を止めた。




何て、壁が厚いんだぃっ！と思った。



扉は「初期ロマネスク」である。



内部には碧眼のみで、壁画もモザイクもなく、Oviedoのプレ・ロマネスクの続きを思い起こさせました。運ちゃんの顔を見て、「これでおしまい？」と確認すると、そうだとくるので、Jaca市内へ戻りました。



こちらがちょいキラキラ部分です。



Jaca市内から、15kmばかり離れた、山間の村にひっそりと建っています。

さて、市内へ戻ったものの、そこで「スペインの遅い昼」を食べると、移動しそこなうので、お菓子を食べて、Pamplona行のバスに乗り、移動しました。

この様式はどこかで？と思ってみれば、OliteのNavarra王家の教会と、ほぼ同じでした。しかし、ここは昔アラゴン王国、Navarraとは長らく宿敵で、争った仲にしては、王家関連は似たり寄ったりなんだろうか？



反対側から見ると、こんな感じです。
いや～、寒々としています。



この巨岩につぶされたくはない・・・・と思うような、構造です。



王家関連という感じで、こんなレースっぽい、ロマネスクもありますが・・・・ここは寒いのです。



外側の階段から、見てみました。
やはりこの旧修道院は、独特だな～、と思いました。

さて、ここで新聞を読み始めていた運ちゃんに、お山の麓の教会を目指してくれるよう、タクシーの窓を軽く叩いたんですが、こちらが３０－４０分で見終わったのに驚いてました。なにせ、英語の説明文を読んでも、中味は空っぽなんだもんね。説明文は、入り口の受付にきちんと返却します。

古い修道院の入り口を通ると、下と上の階段がいきなり出てきます。手渡された英語の説明書（ラミネート版）に、「まず下へ行け」とあるので、素直に下に行きました。
祭壇はありますが、骨の気配は無いので、上に上ります。



こちら２階部分になります。モザイクが一部残っています。



こちらはツアーご一行がいたのですが、先に動いたので、その隙に撮りました。



こちらは、「アラゴン王家」の霊廟の外側です。



霊廟が無い～？とキョロキョロしまくって、やっと見つけたのがここです。これが、アラゴン王家の霊廟ということで、しっかりと警備されています。



こんな感じの「覗き窓風」になっていまして、きちんと鍵が閉められるようになってました。しっかし、こんな山中で、霊廟を置いておくなんて、なんともまぁねぇ～、と思ったのでした。

ここは修道院の一番古い所で、Jacaに関するガイドであれば、必ず掲載される場所です。



岩と岩の間に挟まれた、とっても奇怪な地形に位置し、非常に寒い所です。



渓谷の際にあり、相対しているのが、この光景・・・・・
な～んで、こんな場所で、修行したんだか、さっぱりわかりません。



さて、十分周囲を見回したので、これから内部へ入っていきます。

Jaca Turismoへ、郊外に位置する修道院への行き方を、相談しにいった所、運よく英語が通じる人がいたので、「一番遠い修道院から近い方へ移動するように、運ちゃんに説明してください」ということで、通訳がてら、移動経路を事前にお願いし、出かけました。



ここは一番遠い San Juan de la Pen~a la Nuevaで、一番遠く、新しい？修道院です。真正面の教会部分は、見学が出来ないそうです。



入場料を支払い、⇔通り進んで、教会右側に進んだ所、ガラスの天井ならぬ床を通して、いきなり見えてきたものは、苦悶にゆがむ表情の、ガタイがいいおっさんの寝ている姿でした。館内は冷え冷えとして、ウゲゲっと思いながら、そそくさ次へ移動。



こちらは、ガタイのいい兄さん達の、沈黙の食事風景。
あまりに石膏像のガタイがよすぎて、この展示は、一体何を意味して、こう作った上、巡礼路だの、当時の修道院の生活だのを、スペイン語で延々と館内に流しているのか不明ぢゃ～、と思いながら、そそくさ一回りをし、新聞を読み始めた運ちゃんに合図をして、次の目的地へ向かった。

Jaca到着直後、宿の場所がわからず、道を尋ねたレストランの雰囲気がよかったので、２１時開店前に到着したが、暫し外でスタンバイであった。冷え切ったもので、開店と同時に入ったので、中はガラガラ。



昼は移動途中のBarで、Bocadilloだったので、夜はきちんと食べようと思ったら、夜でもMenuを出せるというので、まずはMenuの飲み物を注文。



てかってしか映らなかったんですが、これはパスタ入りコンソメスープ。この地域は、常に強風が吹いていて、身体が冷えるんですが、もうちょっとシチュー風味はないのかと思ったが、これ以外選択肢がなく、これにした。



内陸部なので、魚は鱈のなんたらになるので、肉にしました。これもChurettaというので、骨付きだろうと思っていたら、本当にそうでした。どこがどう、アラゴン風なのかは不明ですが、ワインによく合いました。



チョコレートケーキとあったので、これを選んだら、けっこうシフォン風でした。そう甘くもなく、スペインのデザートも、かなり甘みを抑えるようになったな～、と思いました。これで、やっと一息ついたので、強風をつきながら、宿へ戻りました。

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こちら、宿の朝食ルームで出された朝食です。
何だか、体育館系なんだか、小学生から中学生の団体様ご一行がお泊りで、ドタバタと五月蠅い中、選ぶもので、学食だな～と思いました。

実はこの位置は眩しかったのです。
よくよく見れば、こ～んなに雪のピレネーが近く、お蔭でここは寒いのでした。



ここは、フランスとの防衛に備えて、五芒星型の基地なのですが・・・・7 Eurosの入場料の価値はないな～、と外側だけ見てきただけです。



ここが一番覗けた限りの内側なのですが、練兵場っぽい造りでした。内部的には、今まで訪れた、Valenca do Minoとか、Miranda do Douroのいづれも、スペインとポルトガルの国境線沿いに似ています。



この状態で、１９時過ぎ・・・・
夕食の為、レストランが開くのは、２１時なので、寒風に震えながら、宿に一旦戻りました。

時は４月末、しかし街の人の服装は、殆ど冬である。
実は、ここはいつもいつも、いつもいつも、２４時間、ピレネーから吹き付ける、寒風で、実に冷えている所であった・・・・



糸杉、ぴったり閉じられた建物。
ここは修道院であるが、てっきり内部見られるのかと思いきや、入れなかった。



ここは中世の「役所」らしい。みんなが、ボケーっと立っているので、首を突っ込んでみたら、この展示がされていた。



こちらは、「囚人の塔」です。中世はここに囚人を入れていたそうです。



この格好つけた銅像は、ラミレス２世だそうです。アラゴン王の銅像が、囚人の塔にあるものかねぇ？、と思いながら、パチリ。

さて、ここはフランス国境まで、バスで２０－３０分程。
アラゴン地方の古都Jaca(ハカ)という街です。現在はしっとり落ち着いた、小さな街ですが、中世ではアラゴン王国の首都ともなり、スペインで一番古いロマネスク教会と呼ばれるのが、ここJaca Catedoralです。



実はこっちが正面になります。真正面が、初期ロマネスクデザインの入り口です。建物の上部は、見事なアラゴン様式です。



初期のタイルが、このように保存されています。



ムムム、写真にするとわかりづらいのですが、初期ロマネスクのモザイクが、このように残っています。



こちらのチャペルも、上部中心ですが、色が綺麗に残っています。



柱には、くっきりとロマネスク彫刻があるのですが・・・・
何を遇しているのか、そこは不明です。



こちらの内陣上の天井は、やり替えたものなのか、まるでフランス・ブルボン王家のようでございまして、あれまぁ～・・・・でした。



ちょっと保存する気があまり見られない中庭です。



本当に簡素な、初期ロマネスクを見ながら、街歩き開始です。