09:30ピッタリに迎えにきたタクシーで、彷徨う事もなく、最初の目的地に到着！しかし、閉まっていた・・・・



仕方なく、亡霊のごとく、周囲をウロウロしまくる。
気温は一気に5℃ばかり下がり寒い。



裏側に回ってみたら、やけにあっさり・・・・



10月末の大嵐で、2千メートルまでは積雪となり、これからここも雪に閉ざされるんだとか・・・・寒いので、次の目的にへVamos!

宿泊先は、レストランも兼ねていたので、散歩がてら、近所のBar/Tabernaのメニューを見比べ、結局宿で食べる事にした。がっ・・・ここのメニュー（黒板書き）も、一見スペイン語だが、よくよく見ると、Catalan表記なので、仕方がなく、「すみませ～ん、あれは何？これは何？」と、聞く羽目になった。今回の旅は、毎日Catalan表記を、Castellanoに翻訳してもらう羽目になるとは・・・・Catalunya内陸部、恐るべしであった。



初っ端から酔っ払っては何なので、水もお願いした。




どうもこのボールが、一人分のスープらしい・・・
コンソメ味で、中味はパスタ・・・？であった。お蔭さまで、胃袋がタプタプになる。



よ～く考えればよかったのだが・・・・やってしまった！
コンソメ味の次は、「カボチャのポタージュ」を選んでしまったんだが、これがまたまた胃袋直撃で、美味しいが思いのなんの・・・



この豚肉はなかなかに柔らかく、美味しく、かつワインとも合った。




隣のテーブルの方が先で、デザートを見ていたら、自家製プリンっぽく見えたので、プリンを頼んだ。いや～、久しぶりにかための美味しいプリンでした。皿を下げにきたおっちゃんに、「部屋代と一緒に支払うので、よろしく～」と伝え、さすがに零度近く下がった外への、腹ごなし散歩は止め、自分の部屋に戻った。

この日は、VICからLleidaへ、都合4時間ばかりの移動で、疲れた日であった。

Lleidaから2時間、Boi渓谷の入り口にある、El Pont de Suertという町に到着。チェックインと同時に、宿のおぢちゃんに、「明日、朝9時半出発で、Boi渓谷の教会巡りをしたいので、タクシー手配お願い！」とお願いしたら、なんたらかんたら言いながら、「自分でタクシー探す？」と聞いてくるので、タクシーの姿も見かけないのにとんでもない！と、「おぢちゃん、手配お願い」とお願いしてから、小さな町巡りに出かけた。



雰囲気としては、ここ2，3年内に訪れた、Ainsa、La Seu de Urgellによく似ている。まぁ、冬寒くて、雪が多い山間地特有にむいた街並みになっていると言い換えればいいんだろうか。



ロマネスク教会の出発点にふさわしく？？？、教会はロマネスクを真似たドーム型になっていた。

ただ、田舎に日本人一人で行くと、あっというまに噂が広がり、散歩途中で、タクシーの元締めのようなでっかいおっちゃんに話しかけられ、「ところで、3時間のタクシー代は？」と、歩きながら聞いたら、「わっっはっは、どのタクシーに乗っても、均一料金という取り決めしているから、ディスカウントはしないよ～ん」と来た。2，3年前の値段よりも、5Eurosばかり高かったが、まぁ、ジモティーの運転としては、望み通りであった。




宿の玄関口には、日本で例えれば「ナマハゲグッズ」が展示されている。この類の道具は、スペインとポルトガルの、ポルトガル側で、最奥とされるMiranda do Douroに似ていた。多分、魔除け的な意味と、実際的なほうきと同時の意味があるんだろうなぁ～と思った。

さて、Ripollを訪れ、翌朝もバスで。Catalunya内陸部のLleidaという街に移動してきました。ここはロマネスク教会を見に行く拠点となります。



ボイ渓谷に一晩泊まる前に、ホテルに荷物を預けがてら、丘の上に聳え立つLa Seu Vellhaを見に上りました。いきなりの標高差がこれだけあり、２基のエレベーターで、上に上がれるようになっているとは、フロント係に聞くまでは知りませんでした。





La Seu Vellaとは、Aragon後で美しい大聖堂という意味になるのですが、この回廊は美しかったです。真夏は夜も開くそうです。



スペイン人も結婚式用アルバム写真撮影をやっているとは…という事で、邪魔にならぬようウロウロしました。



ここの見事なのは、この彫刻なんですが、ロマネスクというよりも、ゴシック時代なんですよね。Lleidaの説明でもそこは？です。




内陣が空っぽに近かったのですが、かろうじてあった彫刻は、イスラム文化の影響を受けたムハデル様式に近いです。



バスに乗る前にと、バスターミナル近くの、実は前回Huescaへ行く時、立寄ったBar程度しかないもので、また入ってしまいました。ここも手書きのメニューが、Catalanだったもので、スペイン語に訳してもらいました。



ついつい、肉を注文したら、昨日と同じになっちまったぃ・・・なんですが、バスに２時間乗る前なので、軽めでよかったかなぁ。ワインではなく水にしました。



デザートをアイスにしたら、こんなカップできました。
ストロベリーの味は、日本のアイスの方が濃厚でしたなぁ。

一息ついて、バスターミナルのバスを探しに行ったのですが、「何番らへん」というのが、かなり適当だったもので、ALSAのバスが数本止まっているあたりでまち、無事乗れました。バスターミナルによって、わかりやすい所、直前までわからない所と色々です。

ここは回廊の柱廊です。雨の中、修道士は瞑想でぐるぐる沈黙したまま回ったそうですが、中庭と彫刻の為に、ぐるぐる回りました。



こちらは内陣脇の柱にあった彫刻です。
よくよく見れば、キリストの磔刑でした。暗くなってから、一人で見るのはゴメンだなと思いました。



同じく内陣で、かなり高い部分にありました。ズームしてみると、案外金ぴかでありました。



中世の西洋では、「知性」をあらわしたフクロウですが、回廊２Fの片隅にいるので、しみじみ近寄ってしまいました。




また、しつこく表の扉部分に戻ってきて、しみじみ見たんですが、1年365日の農民の生活とか、修道士の生活を彫刻しているという、期の遠くなるような彫刻が、これでもかこれでもか！！！とあります。さすがに首が痛くなってきたので、薄暗くなってきた外に出ました。

内陣ど真ん中の、昔の偉い人の墓地です。
日本の寺院の本堂のど真ん中にあったら、ドヘッとのけ反りますけどね・・・

【石の聖書】

暗黒の中世の農民は、文字が読めなかった、とよくある。ま～日本式にいえば、「昔のマンガ」です。長年の経年劣化で、今は正面をガラスで覆っているので、全体像をとらえ酢のは、ほぼ不可能。



最上部のお飾り部分は、4重に彫刻されている。



さすがに首に悪いので、中段部分に移るが、昔の人は、細かかったんだな～としみじみ思った。



扉部分をうろつきまくっていたら、何だか人間が中から出てきたので、遅ればせながら、内陣へ入る。いきなり、Catalan旗か～・・・

因みに、地名のRipollですが、スペイン語では「リポール」、Catalanでは「リポイ」と発音が違います。バスに乗る時に、「リポールまで」と運ちゃんに言ったら、「リポイ？」と返された。

これが見たくて、幾星霜・・・・・



雨の中、Vic⇔Ripollのバスは、ちゃっちゃと30分で到着した。でんちゃでの距離は38ｋｍ　40分程度だが、バスは所要30分、途中停車なしと早い。道行く人に、方向を聞いて、そちらに向かって一直線に歩き、最後の最後に斜めったら到着。しかし、この塔は駅からは見えなかったぞ。



案外見えずらかった塔は、ここまでくると聳え立つ。おまけに、背後の山も近い、肌寒い、空気が更に冷え切ってきた。



到着日の予定は、L'Estanyはリベンジとなるので、ここでおしまいなので、のんびり見学させてもらったが、この回廊の１Fは石畳、モザイク、２Fはフローリング昔風であった。小学生の集団見学を避けつつ、ウロウロ内部をうろつきました。

ここはVicの旧市街中心部です。
大体、このようなアーケードは、「冬は寒く、雨は多く、強風が吹きつける気候」という意味だと解している。訪れた日は、雨の点と、Barcelona市内と5-6℃気温が低い、という天気で、アーケード日和でした。



さすがのテラス席にも、誰もいませんが、レストランの影も形もなし。
仕方がないので、道をちょっと引き返し、Menuが掲げられていた店に入った。



実は注文までが大変であった。
オヤジが、Barからメニューを持ってきてくれたのだが、幾らスペインが1年半ぶりでも、書かれた料理の内容がわからな～い。気を落ち着けてみると、Xが最初にきていたり、変な所にアクセント記号があったりするので、「Catalan」であることがわかった。おずおずと、アジア顔でオヤジに、「あんのぉ～、Castellano(スペイン語)のメニュー無いですかぁ～？」と聞くと、ガッハッハと笑って、肩を叩いて、「これからCastellanoで教えてやるよ」といきなり言うもので、まるでリスニングの試験になってしまった。なんとかかんとか、牛肉らしいものを注文し、肉だから赤ワインにして、「ワインは1杯でいいから、お水も頂戴」とお願いしたら、まぁ、普通に持ってきてくれた。



スープを注文したら、コンソメ風味に、ぶっち切れたパスタの入った、Catalunya風味のスープであったが、量がありました。



Chuletasと言った気がしたんだが、骨付きであったか・・・・
岩塩の味付けは丁度よく、ジャガイモのホカホカであった。



チョコムースを頼んだが、程々の甘さで美味しく頂きました。

さて、Siesta後は、タラタラ走るでんちゃは止め、バスターミナルから、Ripoll行きのバスを利用することにしました。まだ時間があるので、キョロキョロしながら、歩いて行きました。

曇りのBarcelona市内から一転、単線でノロノロトロトロ進んだ、Catalunya鉄道（R3)、合計40分遅れて、最初の目的地のVICへ到着した。気温は5－6度下がり、雨、雨、雨。予約した宿の部屋に荷物をぶちこみ、あたふたとやってきたのは、某迷わせ方ガイドブックに、「小さなロマネスクの美術館なので、そんなに時間がかからない。」



あたふたあたふたと、雨の中やってきて、ついつい隣のCatedoralにまず入ってしまった。繋がっていると思ったのに、繋がっていないのに気づき、更に隣のとても近代的な建物に入った。







ロマネスクの展示内容としては、Barcelona市内のCatalunya美術館に次ぐ内容で、ロマネスク関係はGround Floor全体。その上のフロアには、中世美術が展示され、更に上は近世となっていくのに・・・・・「残り時間20分だよ～ん」ときた。Siestaは13時過ぎからなので、しっかりもののCatalanは入場料を取ると共に、残り時間を言われたので、２フロア分を、さかさかさかさか2回りまわり、見てきた。

うーん、郊外のロマネスク教会には、「イエスの磔刑像」があるんだが、ここの展示を見たら、タクシーで行く気が失せました。おまけに、雨がビシャビシャ降ってきたので、Siesta14時終わりの、別の修道院にすら、行く気が失せました。山道をタクシーでぶっ飛ばしたら、閉館30分前入館不可となっても、つまらないもんね～、とやる気が無くなり、とにかく中心までの登り道は、ダーラダーラやる気なく登り、朝っぱら急いで空港からVicへ来たのに、またもや総称スペイン・トラブル王国流儀にやられたぜっと、思いながら、レストランらしき所を探した。

Vic駅前には、Barと、ケバブ屋程度しかなかったので、旧市街町中を見たのだが、ちょっと少な目でした。