なぜ此処に咲くかは
誰も知らず
忘れられるものなど何もなく
いつまでも鳴り響く誰かの声
じっと見られてそうな眼差し
分かっていた

ふと気づけば
春が訪れ告げる
しかし落とす蔭は
長く 終わらない冬だった
痛みできり無く
真夏に咲く花が枯れゆく
その花は
無駄な夢をみてた
意味の重さを知らぬまま散った
一人に為れたくなくて
じっと見てた
体にいくつも穴を開け
痛みの中
望む事もなく 枯れた
季節がすべてを変えた？
しかしまだ夢を見れますか？
全身に巻き散らす
永遠という愛しさをも変えた

春の兆し忘れた
夏を通り過ぎて
やっぱり変わらない冬の継に
ひっそりまた
見て欲しくて
気づいて欲しくて
熱帯びた 蕾付けた
まるで瞳のように黒い
痛々しい蕾よ

ﾎﾝﾄｳﾊ
ﾐﾝﾅﾆ
ｱｲﾀｲ