皆さん、おはようございます。
今日は「沖縄慰霊の日」です。
（今日の出来事は別のトピックで・・・）

◆◆　沖縄「慰霊の日」　◆◆　　今日６月２３日は「沖縄慰霊の日」でございます。
【沖縄慰霊の日】　　沖縄戦から８０年！
チョット長くなりますが、ネットには・・・
『沖縄戦から80年「慰霊の日」 戦没者を追悼 平和への願い新たに
沖縄は23日、20万人を超える人が亡くなった沖縄戦から80年の「慰霊の日」です。
戦没者を追悼するとともに、沖縄戦の実相を伝え平和への願いを新たにする1日となります。

太平洋戦争末期の沖縄戦では、住民を巻き込んだ激しい地上戦で20万人を超える人が亡くなり、県民の4人に1人が命を落としました。

6月23日は旧日本軍による組織的な戦闘が終わったとされる日で、県が「慰霊の日」と定め、最後の激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園では戦没者追悼式が行われます。

体験者から直接、話を聞く機会がほとんどなくなる中、証言をもとに語り継いできた沖縄戦の歴史が「正確ではない」などと否定されることも出てきています。

こうした中、沖縄戦の実相を伝えるため、旧日本軍が首里城の地下に造った司令部ごうなどの戦跡を「物言わぬ語り部」として活用したり、平和教育にデジタル教材を導入したりする取り組みが広がっています。

一方、沖縄県内には、依然として全国のアメリカ軍専用施設のおよそ7割が集中し、去年は刑法犯として検挙されたアメリカ軍関係者が、過去20年で最も多くなるなど基地の悩みは続いています。

さらに国が沖縄を含む南西諸島の防衛力強化を進める中、日本の安全保障に伴う沖縄の役割や負担は増しています。

沖縄では23日、戦没者を追悼するとともに、沖縄戦の実相を伝え、平和への願いを新たにする1日となります。

「平和の礎」早朝から祈り
沖縄戦最後の激戦地、糸満市摩文仁の平和祈念公園にある「平和の礎」は沖縄戦などで亡くなった人たちの名前を、国籍や軍人、民間人の区別なく刻んだものです。
毎年6月23日の「慰霊の日」に合わせてこの1年で新たに申告のあった戦没者の名前が追加されていて、ことしは342人が追加されました。
内訳は、県内出身者が16人、県外出身者が325人、アメリカ出身者が1人です。
礎に刻まれた人はあわせて24万2567人となっています。

「魂魄の塔」でも祈り
「魂魄の塔」は沖縄戦最後の激戦地となった糸満市の米須に沖縄戦の翌年、1946年に県内で初めて建てられた慰霊塔です。
米須地区に収容された今の那覇市、当時の真和志村の住民がアメリカ軍の許可を得て遺骨収集班を結成し、道路や畑に散っていたおよそ3万5000人の遺骨を集め建立しました。
遺骨の見つかっていない遺族が多く訪れる場所になっていて、23日朝も訪れた人たちが静かに手を合わせて平和への祈りをささげていました。』
・・・とあります。
謹んでお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
（今日の午後０時２０分から放映の「沖縄全戦没者追悼式」を録画しました）

【録画：激動の昭和史 沖縄決戦】　　1971年（昭和46年）8月14日に公開された邦画（１４８分）
ふーたんが昨日録画してくれまして、今日の午前・午後二人で見終えました。

「あらすじ」などをネットでは・・・
『映画「激動の昭和史 沖縄決戦」は、太平洋戦争末期の沖縄戦を舞台にした邦画。
あらすじ：
太平洋戦争末期、日本軍は本土決戦の最後の砦として沖縄に多くの兵力を投入します。しかし、アメリカ軍の圧倒的な物量と攻撃の前に、沖縄守備隊は苦戦を強いられます。
大本営は沖縄を本土決戦の捨て石とみなし、最精鋭部隊を沖縄から引き揚げさせてしまいます。
このため、沖縄戦は国内最大の激戦となり、多くの軍人や民間人が犠牲となる悲劇を生みました。
映画は、激しい戦闘の様子や、沖縄県民の苦しみ、そして大本営の冷酷さを克明に描いています』
『太平洋戦争末期の沖縄での戦いを描く「東宝8.15シリーズ」の第5作である。
陸戦の描写が中心となるため、特撮はそれまでの戦記映画よりも少ないが、1/1,100スケールの沖縄全島セットや1/200スケールの戦艦大和のミニチュアなどが造られた。
特殊技術を担当した中野昭慶は、セットが狭かったことから色合いを鮮やかにせずモノトーンに近いものとし、スモークで空気感を表現したと述べている。
M41軽戦車は木製の実物大模型のほか、自衛隊の中古車輌も併用された。
戦闘シーンでの爆発には、1日あたり150万円分の火薬が用いられた。』
・・・とあります。
実に生々しい描写でございまして、改めまして「大本営の愚考」が浮き彫りにされたと痛感致しました！ (TωT)

なお、「沖縄戦」につきましては「沖縄戦史（上地一史著：時事通信社）」「太平洋戦争（下：沖縄戦、児島襄著：中央文庫）」に詳しいです。
（下の写真は２０２４年６月２３日にもアップしました、２０１５年１１月訪中時の「平和の礎・ひめゆりの塔」です）

【自民党・西田昌司参議院議員の「ひめゆりの塔」への発言】
ネットには・・・
『自民 西田議員"ひめゆりの塔めぐる発言は不適切" 謝罪し撤回　　（2025年5月9日）
自民党の西田昌司参議院議員は沖縄戦で犠牲となった女子生徒らを慰霊する「ひめゆりの塔」の説明をめぐる自身の発言について、不適切だったなどとして謝罪し、撤回する考えを示しました。

西田議員は先の沖縄県でのシンポジウムで、糸満市の「ひめゆりの塔」にある沖縄戦で犠牲となった「ひめゆり学徒隊」の説明について「日本軍がどんどん入ってきてひめゆり隊が死ぬことになり、アメリカが入ってきて沖縄が解放されたという文脈で書いてある。歴史を書き換えるとこういうことになってしまう」などと発言しました。

西田氏は9日に記者会見し「丁寧な説明なしに、ひめゆりの塔の名前を出して講演したこと自体、非常に不適切だった。
沖縄県民やひめゆりの塔の関係者におわび申し上げる。
発言は訂正、削除したい」と述べ、撤回する考えを示しました。
＜西田議員は「あさはか」ですよ！　　歴史家でもない者がヘラヘラと沖縄についてしゃべるな！＞

そして自身が言及した内容は、同じ糸満市にある沖縄県平和祈念資料館にかつてあった展示のことではないかといった指摘を沖縄県の知人などから受けたものの確認はできていないとしています。

そのうえで、沖縄戦が大きな苦しみの歴史であることなどを改めて痛切に感じたとしつつ「県民の心に傷を負わせてしまった。
しっかり反省し、県民の心に寄り添い、沖縄の政策を支援していかなければならない」と述べました。　　　＜「口先だけだ！」と思います！＞

西田氏は7日の記者会見では発言は撤回しない考えを示し、野党などが批判を強めていました。

ひめゆり平和祈念資料館館長「来て見て真摯に向き合ってほしい」
「ひめゆり学徒隊」の体験を伝えているひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長は「沖縄側からいろいろな意見が届いたから撤回に至ったと思う。
80年前の過酷な体験を生身で語れる体験者がいなくなる時代に入り、あのような発言が出てきたのではないか。
資料館には元学徒の証言映像や手記もあるので西田氏には来て見ていただき、真摯に向き合ってほしい。
今後も私たちは沖縄戦の実相を伝えることを揺るがないでやっていく」と話していました。

そのうえで西田氏の説明については「きのうまで言っていたこととは違うことをきょう話している」などとして納得がいかないという考えを示しました。
＜政治家というのは「そんなもん」ですよ！　　トランプが良い例です！＞

伊東沖縄・北方相「沖縄県民の気持ち逆なでする話」
伊東沖縄・北方担当大臣は閣議のあとの記者会見で「沖縄県民の気持ちを逆なでするような話で、西田議員が発言を撤回し、謝罪したと聞き、まずは一段落でよかったと思っている」と述べました。

そのうえで「先の大戦で一般住民を巻き込んだ苛烈な地上戦が行われ、20万人もの多くの尊い命が奪われるなどした沖縄の歴史に真摯（しんし）に向き合うことが重要だ。
心に刻みながら沖縄の振興に引き続き取り組んでいきたい」と述べました。』
・・・とのことです。
それにしましても「西田議員はあさはか」ですね。
「ひめゆりの塔」に関する意見を言うならば、しっかりと勉強してからにすべきでした。
さらに「沖縄戦線で沖縄県民がどれだけの苦難に遇われたのか」も勉強して欲しいですね。
「自分のあさはかさ」をしっかりと反省しなさい！　　「軽蔑！」以外の言葉はありません！

【政治家の歴史利用】　　登山リーダーから頂いた６月中旬の新聞記事（Q&A)です。
ー　那覇市で５月、自民党西田昌司参議院議員が「ひめゆりの塔」の展示について、「歴史の書き換え」「自分たちの納得できる歴史を作る」と発言したことが波紋を広げた。　
政治家による「歴史を政治利用するような言動」は繰り返されてきた。　ー

＝　ひめゆり　住民側の教訓「不都合」　＝　　　戸邊（とべ）秀明氏（歴史学者）
▲今回の西田議員の発言に何を感じたか？▼
・沖縄の人々を前にあれほど「事実誤認の発言」をしたことは非難されて当然だが、注意すべきは発言の意図だ。
問題となった講演で西田議員は「緊急事態が出てくる前に、みんなが気づいて国民保護できるたえの法律の整備をしないといけない」と述べたうえで、「沖縄の歴史教育」を批判した。
「有事を想定した国民保護法制を整備するためには、沖縄で共有されている沖縄戦認識は有害だから変えなければいけない」という主張のなかで、ひめゆり平和祈念資料館の展示に触れた。
＜西田氏から＞攻撃を受けたのは個別の展示内容ではなく、住民目線からの沖縄戦の「軍隊は住民を守らなかった」という事実の教訓だった。

▲なぜ、「ひめゆり」が問題視されたのか？▼
・「ひめゆり学徒隊」と呼ばれる地上戦に看護要員として動員された１０代後半の彼女たちほど「国民保護」の限界、「国民向けの保護」の説明と実態とのズレを明かす存在はないからだ。
・ひめゆりの生存者や引率教員は戦後、自分たちの被害の理由を徹底的に検証した。
自分たちはなぜ何の疑いもなく日本軍に従っていたのか、県内隋一の教育機関に学ぶエリートとして、軍国主義教育の先兵になったからだ。
＜その＞痛烈な反省を踏まえて歴史を検証した結晶が、彼女たちが作ったしりゅ間の展示だ。

▲＜西田氏の＞自分たちが納得できる歴史を作るという発言には驚いたが？▼
・沖縄だけではなく広島・長崎でも記憶の風化にあらがうように、市民の共同作業として歴史の検証が続けられてきた。
「自分たちの都合の悪い事実でも直視する」それが住民目線の戦争像として、博物館の展示などに反映されてきた。
そうした息の長い営みに、この発言が耐えられるはずはない。
・他方、ネット空間やＳＮＳでは、「各自が好きな歴史を所有すればよい」という見方が広がっているように感じる。　　
＜危険なことだと思います。　　「史実」はしっかりと受け止めなければ・・・＞
・「歴史は自分で取捨選択でき、操作可能な過去のデータの集積だ」という考え方が人々の歴史認識に入り込んでいないか。
そこに今回のような発言をすっと受け入れる余地が生まれているように見える。
一部の政治家の発言だからた軽視すべきではない。

＝　事実重視しない発言　集まる支持　＝　　武井彩佳（あやか）氏（歴史学者）
▲政治家がしばしば歴史修正主義的な発言するのはなぜか？▼
・「国家や民族の歴史はこうあるべきだ」というビジョンを持って政治家になる人が少なくないからで、加えて基本的に「現状は良くないから変えたい」とも思っている。
だから彼らは歴史に関する「政治的な」発言をするが、正確な歴史事実を重要視しているわけではない。
「政治的発言については政治的なものとして受け止め、歴史事実については歴史学の成果を冷静に確認する」そんな姿勢が必要だ。
＜特に「トランプ」には！＞

▲国会議員が公的な場で問題のある発言をした場合に報道機関が無視をすることも問題では？▼
・そうだと思う。
メディアは問題発言があった事実を報道すると同時に、関連する歴史学の知見を紹介したり、問題の背景を解説したりするような情報提供を併せて進めて行くことも心掛けるべきだ。
・・・とあります。
私も「政治家の歴史に関する発言」には「変だな？」と思うことが多々あります。
政治家は「歴史の事実＝史実」をしっかりと受け止めて「ねじまげた自己判断」をしないように心がけて欲しいと思います。
（アメリカのトランプにはもう呆れかえるばかりでございます。　　彼を選んだ国民も国民だと思いますが・・・フッ！）
（下の写真は２０１５年１１月訪沖時の「沖縄県平和祈念資料館」です）