昼間、買い物から帰ると廊下にコフキコガネが仰向けになっていた。
死んじゃったか、と思い確認のため人差し指を差し出すと弱々しくしがみついてきた。
まだ息はある。
そっと室外機の排水におく。
昆虫にとって乾燥は大敵である。
水分を摂れば生き長らえるかもしれない。
そして夕方、コフキコガネを見ると元気に歩いている。
よかった、水が欲しかったんだねと声をかけた。
そして今、再度見に行くとコフキコガネの姿はなかった。
きっと元気になってどこかへ翔んでいったのだろう。
と前向きに考えているおばさんである。