美容室に行ってみれば、今日の担当者は知っている顔だった。



　そして相手も私を覚えていた。



　女性だし、とりあえず安心してｶｯﾄしてもらえそうだ。



　あとは腕。



　ﾊﾞｯｻﾘ切って、に彼女は肩くらいまで切っちゃいましょうか重そうだし。



　いいね、切ってちょうだい。



　彼女が髪にﾊｻﾐを入れて切るたび、床にﾄﾞｻﾄﾞｻ髪が落ちていく。



　その切りっぷりは、見ていて気持ちがいいくらいである。



　それをみながら、私は彼女に聞いてみた。



　なんで男の人は、たくさん切ってといってもﾁﾋﾞﾁﾋﾞ切るのかな。



　なぜだかわからないけど、男の人はﾊﾞｯｻﾘ切りませんね(笑)。



　そうなのよ、店長の〇○さんもﾊﾞｯｻﾘ切ってちょうだいと言ってもなかなか切りたがらない。



　男の人の方が慎重なんだと思いますよ。



　そうかしら気が小さいだけよ、ｼｬﾝﾌﾟｰだって男の人は撫でるような弱々しい洗い方だし。



　と言っているうちにｶｯﾄ終了。



　どう？？、私の髪を切ってみて時間がかかるでしょ。



　もう、量が多くて多くて、普通の人の倍以上時間がかかりますね(笑)。



　おかけでだいぶ軽くなったから。



　ｶｯﾄの腕もまぁまぁで手際もいい。