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from: Dr. Slipさん
2025/09/08 22:05:40
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フリー・ルポライターの裕子(2)、裕子は北ビルマへ(1)、第2次世界大戦の戦場巡り
現地の時空パイロットにはすぐ巡り合えたわ。「俺はボブ・ブロシュナン、ボブと呼んでくれ。普段はアメリカの義勇空軍、フライングタイガースのパイロットをやっている。今も中国の成都上空で日本陸軍の隼戦闘機とドッグファイトをやってきたところだ。ここはビルマ北部で、そろそろ日本軍が占領しにやってくるころだ。裕子ちゃんは日本人だけど、これから攻め込んでくる日本陸軍に引き渡しても、多分すぐ銃殺されちゃうんだろうな。皮肉なもんだね。だからしょうがないから、俺がこのジャングルの中を、タイムスリップできるところまで連れてってやる。ここまでが旅行契約の範囲だからな。」「なんのことかよく分からないけど、よろしくお願いします。」って言うと、ボブは「ところで裕子ちゃんは本当に日本人か?背は結構高いし、おっぱいは大きいし、手脚は俺より長いし、信じられん。」何て言うのよ。そして、「今日は1942年6月1日だ。日本軍は3月にラングーンを落とし,戦線を北上させて,もうそろそろこの辺りに出没する頃だ。裕子ちゃんとは国は一緒だろうが,時代が違うから多分彼らは何も理解できないだろうし,何せ遮二無二突進してくるから,ここは逃げるが勝ちだ。」 「どっちへ逃げるの。」 「そうさな,ひたすら北へ向かって,ミートキーナを通って中国国境まで行くか。」 「それよか,長い脚をジャングルに絡ませないよう,注意して歩けよ。」「ボブ、待ってよう。ジャングルの中では思うように進めないわ。」「裕子ちゃんは脚が長すぎるんだぜ。枝を跨ごうとするからすぐ引っ掛かっちゃうんだぞ。潜り抜けることも考えたらどうだ。」 「潜り抜けようとしても、やっぱり引っ掛かっちゃう。」 「しょうがねーな。まあ暫くは日本軍はマンダレーより北には来ないから、のんびり進んだらいいよ。今から1年半後にはこの辺一帯で大激戦が始まり、2年後には至る所地獄になるんだけどね。太平洋戦争の後半の一大エポックがこの辺りを中心に展開するんだ。援蒋ルート,ビルマロードの設営,ウインゲート空挺団の侵入,乾坤一擲の暴挙インパール作戦,中国軍の大軍を含む連合軍の北からの総攻撃などなど,一気に大日本帝国陸軍が自滅の道を辿るシナリオが書かれている。機会があったらまた詳しく話してあげよう。今ならまだ,蒋介石軍も出てきていないし,ピクニック気分で高山性密林を愉しむこった。」
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