鳥の眼は優秀である。
光ったトンボの羽を見つけたかと思ったらすぐ食べてしまう。
トンボの一生は波乱である。
卵からヤゴになるだけでも大変な競争率なのに、羽化するまで一年も頑張ってきたのにヒヨドリに食べられてしまう。
その羽化だって失敗する固体は少なくない。
羽化して跳べるようになるまでまた時間がかかるのに、ヒヨドリに食べられてしまう。
朝から夕方まであのヒヨドリは何頭のトンボを食べたのか。
ヒヨドリも生きるためとはいえ、狩りの命中率はほぼ100%。
これが自然界であり、現実なのである。