本日の注目個別銘柄
[本日の注目個別銘柄]
9433 ＫＤＤＩ 520000 -9000
軟調。本日は、昨日堅調だったディフェンシブセクター全般、資金流失の動きが強
まる状況、同社株価には逆風となっている。また、ＪＰモルガンでは、第2四半期の
決算プレビューをリリースしているが、7-9月期営業利益は前年同期比20.7％減とな
る1099億円と予想、第1四半期の同14.0％増益からは失速の格好、同予想値によると
上半期営業利益は2517億円で、同4％減益となる計算。
9202 全日空 253 +8
5日ぶりに反発。足元は日本航空の株安にひきずられていた面もあったが、本日はＣ
Ｓが投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上げ、リバウン
ドのきっかけにもつながっている。ＣＳでは、日本航空の路線縮小などに伴い、同
社にとってはシェア拡大のチャンスと捉えている。
6674 ＧＳユアサ 814 +16
しっかり。三菱自動車が極東開発に電気自動車用バッテリーを供与と伝わってい
る。リチウムイオン電池の市場拡大方向との意識にもつながっているようだ。ま
た、前日には新神戸電機が業績予想を上方修正しており、リチウム電池関連として
刺激材料にもつながる格好。
4776 サイボウズ 20240 +2000
ストップ高比例配分。昨日、マイクロソフト日本法人と、グループウェア製品の開
発・提供において業務提携を行うことで合意と発表している。同社にとっては製品
開発力の強化、販路の拡大などに対する期待感につながっているようだ。比較的、
値動きが軽く個人投資家の値幅取り対象にもなりやすい銘柄で。
6330 東洋エンジ 310 +24
後場は買い優勢となる。後場寄り後に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益
は従来予想の20億円から50億円にまで増額修正している。保有プロジェクトの順調
な進捗や経費の一部下期ずれ込みなどが背景のもよう。丁度、7月安値近辺まで調整
しており、底打ち機運も強まりかけていたタイミングで。
6976 太陽誘電 1063 +39
しっかり。富士通メディアデバイスの通信デバイス事業を譲受することで合意と伝
わっている。譲渡されるＳＡＷデュプレクサなどは今後重要急拡大する数少ない部
品とも位置づけられており、同社が保有していない技術も多いことから、積極的な
成長戦略として評価されているようだ。買収による売上寄与は100億円強といった見
方が多いもよう。
5714 ＤＯＷＡ 547 +20
反発。三菱ＵＦＪでは投資判断を新規に「２」としている。目標株価は690円に設定
へ。従来型製錬から循環型リサイクル企業への転換を目指す戦略は、金属資源需給
のタイト化や新興国経済の経済の成長に伴う廃棄物処理の需要拡大を通し、中期的
な成長性が高いと判断しているもよう。なお、三菱ＵＦＪでは、三井金属と三菱マ
テリアルは新規に「３」格付けとしている。
5406 神戸製鋼 159 +8
しっかり。他の大手鉄鋼株の伸び悩みと比較すると、強い動きが目立つ格好になっ
ている。本日は、自動車や家電部品に使う銅製品を増産するとの報道が伝わってお
り、買い材料視する声が多い模様だ。また、国産ロケット1号機と無人宇宙輸送機に
同社のチタン合金製品が採用されたとの発表も、プラス材料につながっていると観
測される。
4825 ウェザーＮ 1410 -180
急落。昨日第1四半期の決算を発表、前期の好決算などからみて予想外の大幅減益決
算となり、失望感が強まる展開のようだ。営業利益は前年同期比43.9％減益とな
り、通期予想の22.3％増益、上半期予想の0.2％減益との比較では、厳しい立ち上が
りといった状況。ＰＢＲ水準の割高感なども意識される。
7518 ネットワン 135500 +5700
強い動き。米シスコの株価上昇が刺激材料とみられる。バークレイズが投資判断を
「オーバーウェイト」に格上げしたことで、米国市場ではシスコの株価上昇が目立
っており、シスコの製品比率が約5割の同社にも期待感が高まる方向へ。円高メリッ
ト銘柄としての意識も高まる状況か。
8570 イオンクレ 904 -1
買い先行後は伸び悩み。ＣＳでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォ
ーム」に格上げ、買い戻しの動きなどを誘う形にもなっているようだ。ＣＳでは、
株価はリスク要因を過度に織り込んでおり、投資魅力は高まっていると考え、目標
株価1100円で短期買い銘柄として注目。ただ、本日決算発表を控えているなか、第2
四半期決算発表時には、通期計画は合理的な水準まで下方修正されるとみており、
短期的な警戒感も優勢になった。
7248 カルソカンセイ 247 +8
買い先行。みずほでは投資判断を「３」から「１」に２段階格上げ、目標株価を315
円としている。来期には営業黒字に浮上する公算が強まったほか、その後の利益成
長期待も強いと考えているもよう。日産の生産台数回復、各種費用抑制策の浸透な
どによって、来期営業損益は20億円の黒字に転換予想。
《KS》