予想レンジ
豪ドル円 77.50－83.00円
南ア・ランド円 9.00－10.50円

10月24日週の回顧
　豪ドルは上昇。欧州の債務問題に対するニュースで荒っぽい展開となる場面はみられたが、中国の製造業景況感指数が4カ月ぶりに景気判断の分かれ目である50を回復したほか、ダドリー米NY連銀総裁の「量的緩和第三弾はあり得る」との見解を受けて、世界的な景気見通しに対する悲観的な見方が後退したことが豪ドルを下支え。26日に発表された豪CPIで、RBAが注目する基調インフレ率が前年比で+2.45％へ低下したことから、次回会合での利下げ観測が高まったことが影響して下押しする局面を挟みながらも、欧州サミットにおける欧州金融安定ファシリティー（EFSF）の規模拡大などの包括的な合意を受けて、豪ドル円は81円半ばまで上昇幅を広げ、9月9日以来の高水準を示した。また、ZARも堅調に。欧州の債務問題の混乱が沈静化の方向に進むとの期待や、経済の見通しに対する楽観的な見方が支えとなり、ZAR円は9.90円付近までの戻りを試した。


提供元：株式会社T&Cフィナンシャルテクノロジーズ