南ア・ランド（ZAR）円も上値を試すか。底堅い中国経済や米国の追加緩和策への期待などを受けて、世界的な景気減速に対する悲観的な見方が緩和されつつあるほか、南アの経済指標が落ち着いた内容となっていることはZAR円を下支えするか。また欧州の債務問題に対しても包括的な合意に至り、最悪の事態が回避された点もZAR円にとってはサポートとなろう。ZAR円は、目先レジスタンスとして機能している10円の大台を回復できれば、日足一目均衡表・雲の上限が推移する10円半ばを試す動きが想定される。ただ、欧州の銀行の資本増強に伴う海外資産売却への懸念がくすぶっていることには注意したい。またファンダメンタルズでは、前回3カ月ぶりに景気の拡大・縮小の目安である50を回復したカギソPMIの改善傾向が続くか注目したい。


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