【ニューヨーク時事】28日のニューヨーク外国為替市場で、欧州債務問題への懸念などを背景にユーロ売りが進行し、ユーロ相場は対円で一時1ユーロ＝100円73銭と、2001年6月上旬以来、約10年半ぶりの安値を付けた。
　同日午後3時（日本時間29日午前5時）現在のユーロ円相場は、1ユーロ＝100円80〜90銭と、前日午後5時比94銭の円高・ユーロ安。対ドルでは1ユーロ＝1．2930〜2940ドル（前日午後5時は1．3066〜1．3076ドル）と、1月中旬以来、約11カ月半ぶりの安値で推移している。
　米財務省は27日の半年次為替報告で、日本政府が8月と10月に実施した為替介入を米国は支持しなかったと指摘。これを受けて、円売り警戒感が後退し、年末で薄商いとなる中、円が強含む展開となった。欧州では、イタリア国債の入札が順調だったものの、投資家の欧州信用不安への警戒感は根強く、ユーロ売りがじわじわと広がった。
　ドル円相場は午後3時現在1ドル＝77円90銭〜78円00銭（前日午後5時は77円83〜93銭）。（了）