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from: eriyaさん
2013/02/16 22:17:41
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6753シャープ
東洋経済オンライン2013/2/16 06:00
本当に、状況は好転したといえるのか。
1日、シャープは2013年3月期の第3四半期累計(12年4~12月期)決算を発表した。説明会で奥田隆司社長は「5四半期ぶりに(営業)黒字転換ができた」といつになく晴れやかな表情を見せた。
奥田社長が強調したのは、第3四半期(12年10~12月期)3カ月間の営業黒字26億円。年間売り上げが約2.5兆円の会社にしては極めて心もとない数字だが、直前四半期(12年7~9月期)の営業赤字が747億円だったことを考えれば大幅な改善といえる。
■ IGZOスマホが救済?
「すごいことが起こったんですよ」。年初、大阪市内で開かれたある賀詞交歓会で片山幹雄・シャープ会長は熱く語った。胸ポケットからおもむろに取り出したのは白色の「アクオスフォンゼータ」。シャープが世界で唯一量産する「IGZO液晶」を搭載したスマートフォンだ。
昨年11月に国内で売り出したこのスマホは、電池が従来品の2倍長持ちする省電力が売り。調査会社BCNの販売台数ランキングで昨年12月に1位となり「アイフォーンに勝ってしまった」(片山会長)という。
冒頭の説明会でも「スマホが収益改善にかなり貢献した」と奥田社長もそのヒットをアピールした。ただ、決算の中身を冷静に見れば、IGZOスマホの業績への貢献度はそれほど大きくない。
第3四半期の営業損益改善に大きく寄与したのは、上期に実施した約1100億円もの会計処理である。アクオス用パネルを中心とした在庫評価減や生産設備の減損で、下期以降の負担が軽減。効果は第3四半期だけで約500億円に上った。
ただ、中核である液晶事業の現状は到底楽観できない。
亀山第1工場のアイフォーン5用パネルは、昨秋時点でフル生産だった。だが、アップルの生産調整を受け、年明け以降は「ピーク時の半分以下」(シャープ関係者)に落ち込んでいる。底入れの時期は「期待を込めて来期初」(同)だという。
亀山第2工場は、最大案件であるアイパッド用パネルの生産が12月以降ぴたりと止まってしまった。アイパッドの売れ行きが急失速したためで、「本格再開のメドは立っていない」(同)。
アイパッドの代わりに第2工場で受注したのが韓国サムスン電子向けの32型テレビ用パネル。この受注により、第2工場の稼働率は5割強を維持している。
とはいえ、安値受注で採算は取れていない。シャープ関係者は「受注獲得のためのサンプル出荷にも部材購入費がかさむ。銀行から新たな借り入れができない今、少々の売却損よりキャッシュの獲得が重要」と苦しい事情を打ち明ける。
シャープは付加価値が取れる製品で工場稼働率を上げたいと、セットメーカーに対してIGZO液晶を売り込んでいる。しかし、高価格が嫌気され思うように進んでいない。
■ 迫る「3・26」
昨年3月、シャープは鴻海(ホンハイ)精密工業(台湾)から669億円の出資を受ける契約を結んだ。が、出資条件をめぐる交渉が暗礁に乗り上げたまま。出資期限の3月26日が迫る。
それを見越してか、昨秋にシャープがみずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行の主力2行に提出した「18カ月プラン」(12年10月~13年3月)には、鴻海の出資が含まれていない。「鴻海はシャープに複数の要望を出したが反応は薄い」と関係者は明かす。奥田社長と郭台銘・鴻海董事長とのトップ会談も実現しておらず、鴻海の出資は流れる可能性が高まっている。-
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